株式会社しまむらがタイで初の「SHIMA Park」POP UP STOREを開設します。会場はバンコク中心部の商業施設サイアムパラゴンです。グランドオープンは十二月二日です。レディースとキッズを中心に日本展開の商品を届けます。初日は人気インフルエンサーも登場予定です。店舗とオンラインを併走させ、東南アジアでの接点づくりを一気に加速します。
サイアムパラゴンで「SHIMA Park」が開業。日本発ブランドを軸にレディースとキッズで勝負
株式会社しまむらは、タイ王国サイアムパラゴン五階に「SHIMA Park」POP UP STOREを初出店します。グランドオープンは十二月二日です。取り扱いはグループの主要ブランドである「しまむら」「アベイル」「バースデイ」の日本展開商品が中心です。カテゴリーはレディースとキッズが軸で、幅広い生活シーンに対応する構成です。営業時間は現地時間の十時から二十二時です。バンコクの中心商業地に位置し、国内外の来館客にアプローチできるロケーションです。
店頭ではキャラクターの魅力を前面に出します。しまむらのマスコット「しまうさ」企画商品が登場します。キャラクター企画商品も取り揃えます。プライベートブランドとして「CLOSSHI」と「FIBER DRY」を展開します。共同開発ブランドも幅広く用意し、「SUREVE」「Majoretty」「CHIP CLIP」「RagOut」「futafuta」「MY LITTLE WONDER」をラインアップします。機能性と価格のバランスに強みを持つ日本発のPBとJBを、来館者に分かりやすく提示する構えです。柔軟に検証できるポップアップの特性を生かし、反応の高い商品を素早く見極める体制が期待されます。
オープン記念イベントを実施します。開始は現地時間の十七時を予定しています。アンバサダーにはタイの人気インフルエンサー、ChompooとAbigailを起用します。当日は両名が店内イベントに登場予定です。イベントおよび準備のため、当日は十五時から十九時の間、通常営業を休止します。来店は時間に留意する必要があります。初日から話題化を狙う発信設計で、認知獲得の起点となりそうです。
オンライン展開も同時に走ります。タイ向け自社運営のオンラインストア「SHIMA Park」を十一月十九日に開設しました。さらに東南アジア最大級のECマーケットプレイス「Lazada」には十一月二十五日に出店しています。自社サイトとモールの併用により、露出を最大化しながら接点を広げます。店舗とECを連動させることで、来店前後の購買体験を滑らかにし、需要の早期把握と商品改善につなげる狙いが見て取れます。期間はグランドオープンから開始し、終了日は未定です。
実務で押さえたいのは、販促と在庫運用の一体設計です。イベント当日の営業時間変更は事前に周知し、ピークの分散を促しましょう。自社ECとLazadaでの情報発信を合わせ、来店前の閲覧と事後購入の導線を明確にすることが効果的です。店頭ではPBと共同開発ブランドの違いを簡潔に示し、素材や機能の要点を現地言語で伝えると理解が進みます。キャラクター商品は回転が速くなる可能性があるため、補充頻度と陳列の可視性を高めます。会計前の関連提案を強め、客単価の積み上げを狙うとよいでしょう。
DXの観点では、店舗とECの行動データ統合が要になります。初期KPIは来店数、イベント参加数、オンライン新規会員数の三点を軸に置くと運用が安定します。商品別には「CLOSSHI」「FIBER DRY」「futafuta」などの販売構成比や転換率を追い、週次でMDに反映します。イベント時間帯の来客の山に合わせ、スタッフ配置と決済レーンを調整し、待ち時間を抑制します。現地の主要決済に対応し、購入体験のストレスを下げる工夫も効果的です。短いサイクルで仮説検証を回す運用が、現地最適のスピードを無理なく高めるはずです。
総じて、株式会社しまむらの今回の展開は背伸びをしない等身大の設計に映ります。店舗とオンラインを自然体で連動させ、データにもとづいて顧客理解を深める流れが、次の一手を見つける近道になるでしょう。
詳しくは「株式会社しまむら」の公式ページまで。 レポート/DXマガジン編





















