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コラム

自己効力感を高めて、相手の信頼を勝ち得よ!

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良好な人間関係を築くには、相手からの信頼を勝ち取ることが必要です。そのときに求められる手段の1つとなるのが「自己効力感」です。「自分ならできる!」「きっとうまくいく!」と信じる強い気持ちが信頼を集めるのです。「自己効力感」を高めるために必要なことについて考えます。(週刊SUZUKI #149)

「外交」の最終的な目標は、相手に頼もしい印象を与え、揺るぎない信頼を勝ち得ることです。では、信頼を獲得するためには何が必要か。もっとも重要なのが「自己効力感」です。

自己効力感とは、簡単に言えば「自分ならできる」という確固たる自己認識のことです。これは単なる自信過剰とは異なります。自分の能力を適切に評価し、困難な状況においても「自分にはそれを乗り越える力がある」と信じられる心の状態を指します。

自己効力感を高く持っている人は、誰に対しても一貫して落ち着いた印象を与えます。その結果、周囲から「この人は信頼できる人だ」と自然と感じてもらえるようになります。自己効力感が高い人は、自ら発するポジティブなエネルギーと安定感が、周囲に信頼をもたらすのです。

例えば仕事で問題が発生したときを思い浮かべてください。トラブルに対して自信なさげでオドオドしている人より、「私がなんとかします」と力強く、かつ謙虚に語る人の方が周囲に安心感を与えます。良好な人間関係を築く上でこうした安心感は、相手に「この人は多くの成功と失敗を経験してきたんだ」「信頼できる人だ」と思わせることに繋がるのです。

では、自己効力感を高めるためには何が必要でしょうか。その1つは、「勇気を持って多くのことに挑戦し、成功と失敗を積み上げる」ことです。挑戦を避けていては、自己効力感は決して育ちません。失敗を恐れずに挑戦し、たとえ結果が芳しくなくても、そこから学びを得て次に活かす。この繰り返しが、あなたの「自分ならできる」という確信を強固なものにしていくのです。

自己効力感は、単なる精神論ではありません。それは、あなたが持つべきもっとも重要な「外交力」の1つです。々に安心を与え、揺るぎない信頼を勝ち得るための強力な武器となることを忘れてはなりません。

【外交の心得 その26】

筆者プロフィール

鈴木 康弘
株式会社デジタルシフトウェーブ
代表取締役社長
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。 99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。 2006年セブン&アイHLDGS.グループ傘下に入る。14年セブン&アイHLDGS.執行役員CIO就任。 グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。 16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。他に、日本オムニチャネル協会 会長、SBIホールディングス社外役員、東京都市大学特任教授を兼任。

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