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4時間を1時間に短縮!コスト80%減でも生成AI活用が17.2%に留まる『著作権』の壁とは?

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画像生成で工数が4時間から1時間へ。そんな効率化が可能でも、実践は約6社に1社の17.2%にとどまります。なぜ進まないのでしょうか。ツール浸透とコスト削減の数値から、ビジネス現場のボトルネックを掘り下げます。

生成AIの浸透度とボトルネックを数値で読み解く

Ragate株式会社は、情報システム部門やDX推進室に所属するビジネスパーソンを対象に、画像や動画、デザイン生成などのクリエイティブ業務での生成AI利用実態を調査しました。7領域での活用率を比較すると、クリエイティブ制作の活用は17.2%で第6位でした。情報収集や調査分析が39.2%、システム開発や運用が37.4%と上位に並ぶ中で、テキスト中心の用途との差が数値に現れています。とはいえ、活用自体は着実に広がっていることも示されています。ツール別の利用状況では、ChatGPTが46.3%で最多でした。コパイロット for Microsoft 365は39.2%で、業務ソフトへの統合による浸透が確認できます。グーグルのジェミニは30.9%が利用していました。課題面では、著作権やコンプライアンスへの懸念を28.3%が指摘しています。商用利用の可否や社内の運用ルールが、導入速度を左右する論点になっています。

AIを活用したワークフローはコストにも直結します。試算では、従来フローの1画像あたりのコストは約2万9,000円でした。これに対して、AI活用フローでは約5,500円まで低減されています。時間で見ても、4時間が1時間に短縮されました。削減率はおよそ80%となります。対象はプレゼン資料やSNS素材、ブログのサムネイル、提案書のビジュアルなどのビジネス用途です。実務のアウトプットでROIを見込みやすい領域が明確になっています。数値が示すのは、導入の余地と課題の線引きです。活用は限定的でも、効率化の効果は定量で確認できる段階にあります。

一方で、活用率が伸び悩む背景には、権利処理への不安と運用設計の不足があります。著作権やコンプライアンスに関する不確実性は、28.3%という割合に可視化されています。どのサービスを選ぶかは、商用利用の可否や生成物の取り扱い条件が軸になります。加えて、社内ガイドラインや承認プロセスの整備が、現場での試行回数に直結します。利点は数値で把握できるため、ボトルネックの解消が次の普及条件となります。調査は、ツールの浸透と運用上の課題が同時進行であることを示しています。クリエイティブ分野の生成AIは、コスト構造を変えるポテンシャルと、法務面の整合を求める現実の両面を抱えています。

見解として、活用率の17.2%は安全運転の表れと言えます。数値で確認された約80%の削減効果は、運用設計が整えば一気に採用が進むシグナルです。

詳しくは「Ragate株式会社」の公式ページまで。 レポート/DXマガジン編集部

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