履修も留学も就職も、最適な一手をアプリが示す時代です。追手門学院大学は公式「OIDAIアプリ」にAIアドバイザー「OIDAI+」を実装しました。日本初のマルチエージェント構成という意外性は本当か。学内データを核にした個別提案の中身を解きほぐします。
学内データ統合と「9つの専門AI」で実現する伴走設計
学校法人追手門学院は、2026年4月1日に学生向けAIアドバイザー「OIDAI+」をリリースしました。搭載先は大学公式の「OIDAIアプリ」です。対象は履修、留学、就職など学生生活の主要場面です。大学が保有する学修データや学内情報を統合した基盤を参照し、個々の状況に合わせた助言を返します。一般的な生成AIが公開情報に依存するのに対し、履修情報や成績、学修ログ、就職情報など個別データを前提にします。必要に応じて興味や希望を確認し、カリキュラムや課外講座、留学制度、就職支援の選択肢を提示します。
仕組みはマルチエージェント構成です。教務や就職、留学などに特化した9つのAIが連携して回答を組み立てます。大学独自アプリにおけるこの構成は日本初とされ、2026年4月時点の独自調査で同種事例は確認されなかったと示されています。特徴は受け身にとどまらないことです。履修登録期や検討開始時期など、状況に応じてAIの側から声かけを行います。4年間のサイクルで行動を促す伴走型の支援を目指します。専門的な案件は教職員の対人支援につなぐ設計で、AI完結ではありません。
導入の前提にはデータ統合の基盤整備があります。学内に散在していた履修や成績、学修ログ、就職情報が一元化されました。これにより、制度や進捗に即した具体的な助言が可能になります。個々の履修整合や留学検討、就職活動の開始タイミングを捉え、最適な一歩を示せます。大学は、生成AIと対人支援を効果的に組み合わせ、学生の学びと成長を支える新たな支援像を掲げます。OIDAI+の対話設計は、学生の気づきと主体性を引き出すことを基本方針としています。
アプリ実装という選択にも意味があります。学生が日常的に使う公式アプリ上で、相談への導線が短縮されます。履修のピーク時でも、アプリから即時に問いかけが可能です。学内のカリキュラムや支援制度に沿った提案が、個別データをもとに提示されます。対人支援への連携は、専門性が必要な局面での確実なフォローを意図します。結果として、デジタル助言と教職員のサポートが併走し、取りこぼしを抑える構成になります。
OIDAI+の位置づけは、大学のデータ資産を活用した学生支援の刷新です。生成AIの普及が進む中でも、大学独自の制度や個別の履修状況に食い込む提案を実現します。日本初のマルチエージェント実装という打ち出しは、独自調査に基づくものです。学校法人追手門学院は、この取り組みを通じて、学生生活全体にわたる伴走を進める姿勢を示しています。今後の運用で、9エージェントの連携とデータ基盤の実効性が問われます。
見解として、学内データとマルチエージェントの組み合わせは、制度適合性と網羅性を両立する現実解です。能動的な声かけ設計は、行動の遅れを防ぐ打ち手として有効です。
詳しくは「学校法人追手門学院」の公式ページまで。 レポート/DXマガジン編集部






















