金融機関をはじめ幅広い産業で、レガシーシステムの刷新とセキュリティ強化をねらい、株式会社日立製作所とOpenAIの連携が本格化しました。両社のForward Deployed Engineersが協働し、AIエージェント「Codex」を用いたコード解析と設計可視化により、安全な移行を支援するアプローチを確立します。これに基づき、基幹システムのモダナイゼーションを支援するソリューションを順次展開する予定です。さらに、OpenAIの「Trusted Access for Cyber」を通じてサイバーセキュリティ向けAIモデルへのアクセスを取得し、防御目的の活用を実践します。これらの取り組みは、日立のFDEケイパビリティの向上とHMAXの高度化にもつながる見通しです。
この連携は、熟練エンジニアの退職などで進むレガシーのブラックボックス化と、防御体制強化の必要性という環境変化を踏まえたものです。モダナイゼーションでは、既存コードから上流仕様を可視化し、移行テストまでをAIで支援する信頼性の高い手法をめざします。今後はModernization CoEが中核となり、このアプローチを組み込んだ「モダナイゼーション powered by Lumada」を提供し、金融をはじめ多様な産業へ展開する計画です。サイバー面では、OpenAIのDaybreakに基づく防御重視のフレームワークのもと、安全策やガバナンス、人間による監督を前提に、脆弱性の特定から修復と検証までの活用を検討します。
実装面では、日立のCyber CoEが「カスタマーゼロ」として社内実践を推進し、得られた知見を今後の強化に反映します。さらに、Frontier AI Deployment Centerがハブとなり、連携で得た知見をHMAXへ統合して提供価値を高めます。日立の執行役社長兼CEO 德永俊昭氏は、国内だけでも約15,000のミッションクリティカルなシステム開発に携わってきた経験を踏まえ、OpenAIとの協働で社会インフラの革新を進める考えを示しました。OpenAI Japanの長﨑忠雄氏は、重要分野での安全かつ実践的なAI活用を後押しし、企業が安心して新たな価値を創出できる環境づくりを目指すと述べています。両社はこれらを通じて、強靭なシステム構築と運用を支援し、社会インフラ領域におけるAXの推進を支えていく方針です。
詳しくは「株式会社日立製作所」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部






















