MENU

ニュース

画像認識から衛星まで、複数のAIを1つに集約するマイクロチップの新技術

  • URLをコピーしました!

画像認識やセンサー処理など、複数のAI機能を1つの半導体に集約できれば、機器の省電力化と小型化が進みます。マイクロチップ・テクノロジーが発表した新たな開発キットは、常時稼働するエッジAIの可能性を広げます。

複数のAI処理を低消費電力の半導体に集約

マイクロチップ・テクノロジーは2026年7月、同社の半導体「PolarFire FPGA」とSoC向けのAI開発キット「VectorBlox 3.0 Accelerator SDK」を発表しました。AIモデルの最適化から実装までを効率化するツールで、IPコア「CoreVectorBlox IP」とともに無償で提供します。

FPGAとは、用途に応じて内部の回路構成を書き換えられる半導体です。今回の開発キットを使うことで、画像認識やセンサー処理といった複数のAI機能を、1つの低消費電力FPGA上で動かせます。AI処理の中に含まれる不要な「ゼロ値」の演算を省略し、認識精度を維持しながら処理速度を高めます。演算量やメモリ使用量、消費電力も削減できるため、常時稼働するエッジAI機器に適しています。

対応するPolarFire FPGAとSoCは、放射線などによるデータ異常への耐性や、安全に起動するセキュアブート、不正な改変を防ぐ耐タンパ機能を備えます。航空宇宙や防衛、産業分野など、高い信頼性が必要な環境での利用を想定しています。Planetek Italiaは「AI-eXpress-1」衛星向けのAI処理基盤を構築し、軌道上で物体検出や地球観測データの処理を実証しました。AIKOも、雲や船舶を衛星上で検出し、状況に応じて自律的に動作するシステムを実現しています。

クラウドへデータを送らず、機器の内部でAI処理を完結させるエッジAIは、速度や省電力性が求められる現場で重要になります。
複数のAI機能を1つにまとめる今回の技術は、より小さく、賢く、自律的に動く機器の普及を後押ししそうです。

詳しくは「マイクロチップ・テクノロジー」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部

シェアはこちらから
  • URLをコピーしました!
  • 週刊SUZUKI
  • 日本オムニチャネル協会
  • 公式LINEメンバー

お問い合わせ

取材のご依頼やサイトに関するお問い合わせはこちらから。

問い合わせる