クラスター株式会社は2026年11月2日、熊本県の不登校児童生徒を支援する「くまもとオンライン教育支援センター」のバーチャル空間を、メタバースプラットフォーム「cluster」上に構築したと発表しました。
TOPPAN株式会社が熊本県教育庁から受託した事業の一環で、2026年8月から実証運用を開始しています。熊本市を除く県内の小中学生などを対象に、自宅からアバターを通じて学習や相談、交流活動に参加できる環境を提供します。
アバターで教室に参加! 小学1年生から中学3年生までの学習に対応
「くまもとオンライン教育支援センター」は、学校への登校が難しい児童生徒に対し、オンライン上で新たな学びと居場所を提供する取り組みです。
バーチャル空間には、教室を模したメインフロアや、支援員と1対1で話せる相談スペースを設置しました。
利用者はアバターを通じて音声やテキストでコミュニケーションでき、マイクの使用も自分で選択できます。同時接続は50人以上に対応し、Windows、iPadOS、ChromeOSのGIGAスクール端末から利用できます。
学習面では、小学1年生から中学3年生までの主要教科を学べる「タブドリLive!」や、8,000を超える教材を収録した「みんなにもっとNIMOT!」を活用できます。
学習履歴は県の担当者が確認でき、在籍校で出席扱いを判断する際の参考資料としての活用も想定されています。
支援員が学習や相談をサポート! 2027年3月まで効果を検証
センターには、教員免許や心理カウンセラー資格を持つオンライン支援員が参加し、児童生徒への声かけや相談対応、操作支援を行います。
利用者の入退室や利用時間はログで記録され、管理ダッシュボードで出席状況を一元管理できます。
また、学習だけでなく「絵しりとり」などの交流企画や、バーチャル空間での社会科見学といった体験活動も実施します。
実証期間は2027年3月31日までで、平日の午前9時30分から正午、午後1時から3時30分まで開放します。支援員は週3日配置される予定です。
熊本県教育庁との月1回の定例会議や、児童生徒・保護者へのアンケートを通じて運用を改善し、将来的な本格運用に向けた知見を蓄積します。
見解として、今回の取り組みは、メタバースを娯楽やイベントだけでなく、教育支援の場として活用する事例です。アバターを介して参加できる環境は、対面での交流に負担を感じる児童生徒にとって、学習や人とのつながりを維持する選択肢になる可能性があります。今後は、利用の継続状況や学習面・心理面への効果を検証し、一人ひとりに適した支援につなげられるかが重要になります。
詳しくは、クラスターの公式プレスリリースをご確認ください。
レポート/DXマガジン編集部





















