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CGI社が石油・ガス探査に用いるAIプラットフォームを進化

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2024年8月28日、フロリダ州タラハシーに拠点を置くCognitive GeoInterpretation, Inc.(CGI)が、同社のAIプラットフォーム「Interpretation.ai(IAI)」の大幅なアップグレードを発表しました。この新しいバージョンは、従来の地震データに加え、地場調査データやログ情報を取り入れることで、探査作業の効率を格段に向上させることを目的としています。


IAIは、そのブラウザベースのプラットフォームを活用し、地震データの視覚化と解釈を迅速に行うことができます。従来の手法では、データの解釈に数週間から数ヶ月を要することが一般的でしたが、IAIはこれを数時間または数日に短縮することが可能に。この迅速な解釈プロセスは、地質学者が持つ専門知識をプロジェクト目標やデータ解釈方法に活かすことにより実現されます。IAIはサンプルから学び、全データセットの解釈を生成することで、最終的な結果を算出する時間を劇的に早めることに成功しました。

これまでのバージョンのIAIは、主に地震データに依存していましたが、今回のアップグレードにより、抗生情報や抗生する際の過去の情報が新たに入力として追加されました。これにより、地質学者は地震データのラベリングのための貴重な計測ポイントを取得することが容易になります。この新たなデータの組み合わせにより、AIエンジンは様々な情報を活用して、地震結果を予測する能力を向上させることが期待されています。

IAIの最新バージョンには、MDIO形式のデータ取り込み機能、より優れたラベリングおよび編集ツール、さらには他のソフトウェアツールへのエクスポート機能が追加されています。これにより、ユーザーはより効率的かつ使いやすく、精度の高い探索業務を遂行することができます。CGIは今後もさらなるモジュールの開発を進め、AI手法を用いた地下の断層予測や転送学習機能の導入を計画しているとのことです。

CGIの創業者であるDr. Piyush Kumarは、「IAIの進化は、多様な地質データを統合する際の大きな飛躍を示し、今後、より自動化された賢明な探査プロセスの基盤を築くものです」と述べています。このプラットフォームが持つAIの能力は、単なるデータ解釈に留まらず、将来的には石油・ガス産業全体に変革をもたらす可能性を秘めています。

執筆:海道理彩

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