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コラム

叱られ上手になれ! 一番賢い叱られ方とは?

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仕事のミスを理由に、上司や先輩から叱られることは決して珍しくありません。叱られるとき、どんな姿勢で臨むべきか。どんな気構えが必要か。上手な叱られ方と下手な叱られ方について考えます。【週刊SUZUKI #23】

 上司や先輩から叱られた経験は誰にでもあるはず。望ましくない態度や言動、納期遅れ、うっかりミスなど、多くの人がさまざまな理由で叱られているに違いありません。しかし、叱られるのは決して悪いことではありません。自身が成長するための大事な通過点、そう受け止めるべきです。

とはいえ、叱られれば落ち込みます。強い口調で叱られれば、委縮したり怖くなったりします。上司や先輩の顔色ばかり窺うようになれば仕事に集中できず、凡ミスでまた叱られる。そんな悪循環さえ起こしかねません。

では、叱られる側にはどんな姿勢が求められるのか。どのように叱られるのが望ましいのでしょうか。

一番大切なのは、一歩を踏み出す姿勢です。叱られたあとに「ありがとうございます」と感謝を示すべきです。さらに「勉強になりました」や「すぐ行動に移します」など、自分の気持ちを言葉で伝えることが大切です。謝るだけではなく、上司や先輩と向き合う一歩こそ重要です。

叱られるのが上手な人なら、「もし間違えていたら、また叱ってください」と、さらに一歩踏み込みます。なかなか言えませんが、こんな姿勢こそ必要です。上司や先輩だって叱ることは気持ちの良いものではありません。こうした言葉を返されることで、「分かってくれた」「自分が役に立ててうれしい」と受け止めます。自分のために叱ってくれた人を喜ばす一言を言えるかどうか。叱られる側はそんな気持ちで向き合うべきです。

一番やってはいけないのは無言です。謝るだけで自分の考えや意思を示さない態度は不適切です。「とりあえず謝って、この場をやり過ごそう」、上司や先輩からこう受け止められかねません。その結果、より強い口調で叱られたり、感情をあらわに厳しく叱責されたりすることになります。

上司や先輩が何を伝えようとしているのか、どんな改善を求めているのか。叱られているときは相手の意図をきちんと読み取ることが大切です。その上で、今後どう行動するのか、どう改善するのかを意思表示します。つまり、一方通行ではなく双方向のコミュニケーションであるべきです。謝るだけの一方通行のコミュニケーションは、叱ること自体が無駄になりかねません。自分のために叱ってくれた上司や先輩の行為が徒労に終わってしまうのです。だからこそ、叱られる側は自分の考えを明確に示さなければならないのです。

私ももちろん、これまでたくさん叱られてきました。私の場合、叱られているからと委縮することはありません。逃げたら負けという気構えで臨んでいました。そんなとき言っていたのは、「ありがとうございます。もっと理解したいので、もう少しお聞かせください。」です。何が悪いのか、何を求めているのかを聞き出そうとする姿勢を常に意識していました。感謝を伝えると同時にもう一歩踏み込み、相手の叱責を正当化することを心掛けていました。「また同じミスをしたら、遠慮なく叱ってください。」と。

叱る側は相手に対し、期待を寄せています。成長を求めています。叱られる側はこの気持ちを汲み取るべきです。厳しく叱られたとしても、自分を否定する必要はないのです。指摘されたことに対し、自分をどう変えるか、どんな行動を示すか。ポジティブな改善策を実行することこそが必要です。そして叱ってくれた上司に感謝の気持ちを持つべきです。叱られたあと、上司や先輩があなたの変化を感じ、笑顔になったとき。「叱られる場」は初めて意味のある場と化すのです。こんなコミュニケーションが取れたとき、そこにはより良い人間関係が生まれているのです。

筆者プロフィール

筆者プロフィール

鈴木 康弘
株式会社デジタルシフトウェーブ
代表取締役社長
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。 99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。 2006年セブン&アイHLDGS.グループ傘下に入る。14年セブン&アイHLDGS.執行役員CIO就任。 グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。 16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。 デジタルシフトを目指す企業の支援を実施している。SBIホールディングス社外役員、日本オムニチャネル協会 会長、学校法人電子学園 情報経営イノベーション専門職大学 客員教授を兼任
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