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コラム

リーダーが語る夢は人を集め、人を動かす!

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リーダーとしてチームをまとめるためには何が必要か。その1つが「夢」です。夢をチームで共有し、その夢に共感するメンバーを集めるべきです。では、どんな夢を描けばよいのか。どんな夢なら周囲の共感を呼べるのか。リーダーが描くべき夢について考えます。【週刊SUZUKI #98】

人をゴールへと突き動かす原動力、それが「夢」です。一見すると「曖昧な力」と思うかもしれません。しかし、夢を持っているかどうかが、リーダーとしての成功を左右します。チームをゴールへ導くリーダーには、夢という原動力が欠かせません。

もっとも、夢をただ持っているだけでは必ずしも意味はありません。その夢を周囲に語り、理解してもらうことが大切です。もちろん理解されるには、夢がどれだけ具体的で魅力的かが問われます。リーダーの語る夢が漠然としたり自分本位だったりすれば、周囲の理解を得られません。周囲から賞賛され、夢の実現に向けて協力してくれる仲間が集まるような内容であるべきです。そんな夢は自身の原動力となるだけではなく、共感する周囲のメンバーにとっての原動力にもなるのです。

さらに、共感を呼ぶ夢は周囲に勇気も与えます。「自分はこのままでいいのだろうか」「何を目指すべきかの目標を決められない」と、自信を持てない人の行動を起こすきっかけとなります。先行きが不透明な世界の中で描かれる夢は、ゴールへ最短距離で突き進む一本の道に他なりません。その道を突き進みさえすれば大丈夫、という自信を与えてくれるのです。リーダーが語る夢には、周囲を安心させる効果さえもたらします。この安心感が、周囲の一人ひとりに「自分もできる」という勇気を植え付けるのです。

もし漠然とした夢しか描けないなら、その夢をさらに細かく分割してみましょう。最終的な夢を叶えるためのステップを期限付きで設けると、明確な夢を描けるようになります。最終的な夢に向けて何をすべきか、何が足りないのかを地道に考えることが、漠然とした夢を判然とした夢へと変えてくれるのです。

あなたはこれから、どんなことをしたいと考えていますか――。この問いと向き合い続けることが、共感を呼ぶ夢を描く第一歩です。過去の経験を振り返るとともに、周囲の意見に耳を寄せ、何がしたいのかを考え抜いてください。その先には人を動かす夢があります。

筆者プロフィール

鈴木 康弘
株式会社デジタルシフトウェーブ
代表取締役社長
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。 99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。 2006年セブン&アイHLDGS.グループ傘下に入る。14年セブン&アイHLDGS.執行役員CIO就任。 グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。 16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。他に、日本オムニチャネル協会 会長、SBIホールディングス社外役員、東京都市大学特任教授を兼任。

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