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コラム

相手と共通の知識・経験を持って相手から興味を感じてもらえ!

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相手に興味を持ってもらうためには何をすべきか。良好な人間関係を築くには、どれだけ自分が魅力的かを示すことが大切です。このとき大切なのが、共通の興味や知識、経験を持っているかどうか。こうした共通の話題が相手との距離を縮めます。ここでは、相手と共通な興味、知識、経験を持つことの意味を考えます。(週刊SUZUKI #146)

「外交」の究極の目標は、相手との心理的距離を縮め、互いに共感し、学び合う関係を築くことです。このプロセスにおいて、相手があなたに「興味」を感じる上で、最も強力な要因の1つが、「相手との共通な興味や知識・経験を持っていること」です。

人は、自分と共通点を持つ相手に対し、自然と親近感を抱きやすいものです。「この人とは話が合うな」「自分と同じことを考えている」と感じることで、心の壁は自然と下がり、会話は弾み、心理的な距離は一気に縮まります。初対面の場面でも、この共通点を見つけることが、すぐに仲良くなるための鍵となります。

では、どのようにして共通点を見つけ、相手に興味を感じてもらうのでしょうか。 その前提となるのが、「自分が何者か」を深く理解することです。具体的には自分がどんなことに興味をもっているのか、どれだけ深く興味を掘り下げているのかを整理、把握します。興味の対象が広ければ広いほど、深ければ深いほど、共通点を見つけやすくなります。さまざまな話題に対応できる柔軟性が身につき、相手の興味領域と合致する可能性が高まります。

共通の興味を見つけるには、相手と単なる雑談を繰り返すだけではいけません。相手の価値観や思考パターンに触れ、より深いレベルで相手を理解しようとする姿勢を表すことが大切です。こうした姿勢を全面に出すことで、相手はあなたが自分との繋がりを真剣に求めていると感じ、あなたに信頼を寄せるようになるのです。

とはいえ、共通の話題が見つからない場合もあります。しかし、そんな時でも謙虚さを忘れずに、相手に教えを乞う姿勢を持つべきです。これにより、相手は「この人は学びの姿勢がある」と感じ、新たな共通の興味が生まれるきっかけになるかもしれません。

相手との共通点を見つけ、それを共有する。このシンプルな行為が、あなたの「外交」を成功させ、豊かな人間関係を築くための強力な土台となるのです。

【外交の心得 その23】

筆者プロフィール

鈴木 康弘
株式会社デジタルシフトウェーブ
代表取締役社長
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。 99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。 2006年セブン&アイHLDGS.グループ傘下に入る。14年セブン&アイHLDGS.執行役員CIO就任。 グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。 16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。他に、日本オムニチャネル協会 会長、SBIホールディングス社外役員、東京都市大学特任教授を兼任。

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