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インタビュー

2021.07.30

ニーズ高まるオンラインセミナー、専用スタッフ・スタジオ整備による高品質配信で差異化図る

コロナ禍でセミナーや講演会のオンライン化が加速する中、ZoomやGoole Meetにはない高品質な映像配信で差異化を図る木村情報技術。同社の映像配信サービスの強みとは? 映像配信サービスを提供し始めた経緯と特徴を、同社 代表取締役の木村隆夫氏に聞きました。

安定かつ高品質でオンライン講演会を差異化

 新型コロナウイルス感染症のまん延を機に、イベントやセミナー、講演会などのオンライン化が急速に進みつつあります。「Zoom」や「Google Meet」「Cisco Webex Meetings」などのWeb会議システムを使って映像配信したり、「YouTube」などの動画配信プラットフォームを介して映像を共有したりするケースなど、さまざまな方法でオンラインイベントが開催されるようになっています。

 一方で、「声が聞き取りにくい」「映像が途切れる」「資料が見づらい」などの声も少なくありません。映像配信に不慣れなイベント担当者がオンラインイベントの開催を任されることが多く、イベント参加者に商品・サービスなどの価値を十分訴求できないといった課題を抱える企業が増えています。

 今後も需要が見込まれるオンラインの映像配信。音質や映像を高品質化にしつつ、テレビ中継のような迫力ある画面を再現できないものか――。こんな課題に対し、専門スタッフや専用スタジオを整備した映像配信で差異化を図れるようにしているのが木村情報技術です。

 同社は佐賀県佐賀市に本社を構える企業。オンラインのイベントやセミナー、講演会などを開催したい企業向けにWeb講演会サービス「3eLive(スリーイーライブ)」を提供するほか、最新の配信機材をそろえる専門スタジオを運営しています。Web講演会サービスを提供し始めた経緯について、同社 代表取締役の木村隆夫氏は、「私が製薬会社のMRだったころ、大学教授などを招いた講演会の開催を担当していたが、地方は集客が難しい。会場となる施設が限られるなどの問題を抱えていた。オンラインの技術を活用すれば、こうした課題を解消できると考え、起業して専用サービスの提供に踏み切った」と振り返ります。当時、Web会議システムを使ってオンライン講演会を開催するケースはあったものの、「誰が話しているのかが区別できない」「音がハウリングして聞き取れない」「ミュート設定にせず話し続ける人がいる」など、講演会が台無しになるケースも珍しくなかったと言います。そんな中、ストリーミング技術を活用した専用サービスを提供し、一般的なオンライン講演会と一線を画する差異化策に打って出ます。
写真:木村情報技術 代表取締役 木村隆夫氏

写真:木村情報技術 代表取締役 木村隆夫氏

テレビ局さながらの画面演出が可能

 主に医療業界向けにサービスを提供しています。木村氏は、「製薬会社が医師や薬剤師、看護師などの医療従事者向けに医薬品や医療の最新情報を紹介するニーズがある。そこでは、大事な情報を取り扱うため、音声や映像が途切れたり、映し出される資料が見づらかったりなどのトラブルは必ず回避しなければならない。当社はこうしたニーズに応える高品質なサービスで差異化を図る」と、自社サービスのメリットを訴求します。

 なお、最近はZoomを使えば同様の講演会を実施できるという声も少なくありません。これに対し木村氏は、「Zoomは音声と映像による双方向のやりとりに向く。同社のサービスは1対多数を想定する。数千人、数万人の視聴者が参加しても映像が重くならないよう、1000台以上のサーバーを稼働させている」と指摘します。さらに、専門スタジオではネットワークが断絶しないよう、異なるプロバイダの2つの回線を用意。回線が途切れたとしても、もう一方の回線に切り替えることで講演会が中断しないよう配慮します。
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