マーケティングにおける新たな潮流が、「SNS広告」と「動画広告」によるモバイルアプリの認知と獲得に顕著に現れています。Repro株式会社が実施した「モバイルアプリのインストール実態調査」では、スマートフォンユーザー1,236名を対象にアプリ獲得の背景や手法に関する貴重なデータが得られました。このデータを基に、現代のアプリマーケティングの現状と方向性を探ります。


調査結果から明らかになったのは、アプリの認知を得るための最も効果的な手段がSNS広告や動画広告であるということです。なんと39.1%が、アプリを認知するきっかけとしてSNS広告・動画広告を選んでいます。この結果は、従来のテレビCMやオフライン広告が効果を発揮しづらくなっていることを示唆しています。さらに、ユーザーの行動を追跡した結果、アプリストア内での指名検索が54.3%に達するなど、SNS広告の役割の重要性が浮き彫りになりました。
また、インセンティブ施策も大きな影響を与えています。調査によると、60%以上がインセンティブ目的でアプリをインストールした経験があると回答。特に、電子マネーや現金キャッシュバックが魅力的とされ、67.4%がこの施策に高い関心を寄せています。これらの施策が、短い注意期間でのユーザーの心をつかむ重要な戦略であることは間違いありません。

インストールしたアプリが初回起動後に利用されるかどうかが、新たな課題として浮上しています。調査では、インストール後「一度も起動しなかった」経験を持つ人が30%、または「一度しか起動しなかった」が51.4%に達します。この数字は、ユーザー獲得だけでなく、その後の利用促進も考慮した施策の必要性を示唆しています。
今後のアプリプロモーション戦略として、SNS広告や動画広告の活用は不可欠です。特に、インセンティブ施策やアプリストア最適化(ASO)を通じて、ユーザーの関心を引きつける取り組みが重要でしょう。ユーザーの行動を理解し、関心を持続させるための戦略的思考が求められています。
詳しくは「Repro株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部海道