グローバルコーヒーチェーンのスターバックスは、バリスタ向けのAIアシスタント「Green Dot Assist(グリーン・ドット・アシスト)」を開発し、一部の店舗で試験導入を開始したことを明らかにしました。このシステムは、マイクロソフトのAzureおよびOpenAIの技術を活用しており、バリスタの作業を効率化し、より質の高い顧客サービスを提供することを目指しています。
複雑な作業をAIがサポート
近年、スターバックスではドリンクのカスタマイズが多様化し、バリスタは複雑な注文内容を迅速かつ正確に処理することが求められています。これまでのマニュアルやトレーニングでは対応が難しくなっていた部分を補うため、「Green Dot Assist」が導入されました。
このAIアシスタントは、店舗に設置されたタブレット端末を通じて、バリスタの様々な質問にリアルタイムで答えます。たとえば、以下のような場面で活用されます。
- レシピの確認:季節限定のドリンクや、複雑なカスタムドリンクのレシピを瞬時に表示します。
- 機器のトラブルシューティング:エスプレッソマシンなどの機器に不具合が発生した場合、その場で解決策を提示します。
- トレーニング支援:新人のバリスタが、自信を持って業務に取り組めるよう、手順や材料に関するガイダンスを提供します。
これにより、バリスタはマニュアルをめくる手間を省き、顧客とのコミュニケーションやドリンク作成により集中できるようになります。
サービスの品質向上と作業負担の軽減が目的
スターバックスは、このAIアシスタントを導入することで、サービスの品質を標準化し、顧客満足度を向上させたい考えです。また、バリスタの作業負担を軽減し、より働きやすい環境を整えることも重要な目的です。
CEOのラックスマン・ナラシムハン氏は、この技術が「バリスタの仕事をシンプルにし、顧客とのつながりを深めるためのツール」であると強調しています。
「Green Dot Assist」は現在、北米の35店舗で試験的に運用されており、その効果が検証されています。スターバックスは、今後のフィードバックをもとに、2026年度までに米国とカナダの全店舗に展開していく計画です。
今回のAIアシスタント導入は、スターバックスが顧客体験と従業員体験の両方を向上させるために、テクノロジーへの投資を積極的に進めていることの表れといえるでしょう。
詳しくは「スターバックス」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 小松






















