ヤプリの調査は、Yappliで運用する137のアパレル向けアプリ、約3,420万ユーザーの行動を分析し、アプリが単なる購買チャネルを越えて「エンゲージメントチャネル」へ変化している実態を示しています。起動頻度や滞在時間、価格帯別の差から運用の示唆を読み解きます。
価格帯別KPIから読むアプリ運用の示唆
ヤプリの調査は、年間平均起動回数13.8回、1日平均滞在時間4.0分、月間アクティブ率17.9%という全体像を示しています。プッシュ通知の年間平均開封数は13回、プッシュ配信1ユーザー当たりの金額は平均0.1円と低コストであり、年間平均CVRは3.5%、1度CVしたユーザーの年間平均CV回数は4.2回、1CVの平均獲得費用は147円でした。これらは、低コストのコミュニケーションが月1回以上の起動を促し、起動時に約4分の回遊を生むことでリピーター創出につながっていることを示唆します。
価格帯別では明確な違いが見られます。ハイブランドは年間平均起動回数15.2回、滞在時間268秒、プッシュ開封数6.5回と接触強度が高く、起動したユーザーの約10人に1人がCVに至る高いCVR(10.6%)を示しています。ミドルプライスは1度CVしたユーザーの年間平均CV回数が7.2回と最も多く、1CV当たり129円で最も効率的にリピーターを獲得しています。一方でミドル層の起動ユーザーCVRは1.91%と低く、ライトユーザーとコアユーザーの棲み分けがうかがえます。プチプラは月間アクティブ率20.3%と浸透度が高く、プッシュ配信コスト0.07円で広く浅い接点を維持しています。
運用上の示唆としては、単に送信量を増やすだけでなく、ブランド特性に応じた接点設計が重要です。ハイブランドは体験設計による濃密な接触を、ミドルはコア層の育成施策でCV回数を最大化し、プチプラは低コスト配信でアクティブ率を維持する戦略が有効と読み取れます。定義上、CVはアプリ内の完了ページ遷移を基準としており、Yappli Data Hubによる長期データ(2016〜2025年)を基にした分析である点も信頼できます。
詳しくは「株式会社ヤプリ」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部






















