SAZOがメルカリと協業し、API連携と韓国向けマーケティングで越境流通を加速します。購入の自動化、現地CS、リアルタイム在庫把握を組み合わせ、韓国ユーザーに国内ECと同等の購買体験を提供する狙いとは何かを解説します。
API連携×現地ノウハウで越境の壁を取り払う
SAZOはフロントエンド(販売・CS・物流)を担い、メルカリとAPI連携して決済から購入までのプロセスを自動化します。これにより為替や手数料、配送・関税の計算をAIが瞬時に行い、韓国語表示で韓国ユーザーへ総額提示を行います。実務面ではSAZOが韓国ユーザーの注文を受け代行購入し、出品者からの国内発送を経て最終顧客に届ける仕組みです。リアルタイム在庫把握により人気商品の欠品を抑え、ストレスの少ない購買体験を目指します。
さらにSAZOは韓国でのプロモーションノウハウと現地CS拠点を活用します。2025年10月実施のキャンペーン例として初回・再利用・購入額別・既存顧客向けクーポンなどを挙げ、認知拡大と購買促進に直結する施策を展開しています。韓国語ネイティブスタッフによる包括的サポートインサイト収集により、人気カテゴリや購入されない理由などをリアルタイムでフィードバックし、商品開発やマーケティングに活用できる体制を構築しています。
協業の背景には越境EC市場の急拡大があり、SAZOは既に韓国越境支援の実績を持つスタートアップとして選ばれました。会社は2023年10月設立、名古屋本社とソウル拠点を持ち、代表はギル マロ氏です。SAZOの技術とノウハウを活かすことで、メルカリの商品流通を韓国市場で加速させるとともに、越境参入をためらうEC事業者やメーカーへの支援を狙います。
APIと現地オペレーションを組み合わせた実務中心の協業は、越境DXの現実解となる可能性が高いです。成功の鍵は在庫連携と現地消費者インサイトの迅速な反映にあります。
詳しくは「株式会社SAZO」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部






















