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住友ゴムとNECがR&D提携加速 疑似量子×AIで開発95%時短

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住友ゴム工業株式会社と日本電気株式会社は、世界で競争力のある研究開発基盤の構築に向けた戦略的パートナーシップを加速します。両社は、疑似量子アニーリングによる配合予測と、AIエージェントと材料探索ソリューションによる新材料探索の先行実証で有効な成果を確認しました。製造業のグローバル競争が激化するなか、研究開発の高度化と迅速化を進める取り組みは、実務に直結するDXの好例と言えます。

両社は2030年までに変革すべき注力テーマを定め、NECの先端技術と住友ゴム工業株式会社の研究開発力を組み合わせ、ビジネスの早期実現を目指します。背景には、2022年からのタイヤ開発AIプラットフォーム共創の蓄積があり、熟練者のノウハウをAI化して技能伝承と開発体制を強化してきました。今回はさらに踏み込み、研究者や技術者の暗黙知を取り込む先進的AIエージェントの開発により、研究開発基盤の高度化を推進します。

配合予測の実証では、住友ゴム工業株式会社の過去データから素材と配合量が特性に与える傾向を抽出し、NECの疑似量子アニーリングで目標特性を満たす配合候補を網羅的に探索。目標特性項目の九十パーセント以上を満たす配合案を導出し、非熟練者の作業と比べて約九十五パーセントの時間短縮を確認しました。通常タイヤからプレミアムタイヤまで、熟練度に依存しない開発効率化が期待されます。

新材料探索の実証では、住友ゴム工業株式会社の材料開発者とNECの研究者が共創し、思考プロセスや暗黙知を学習したAIエージェントを構築。生成AIとグラフベースAIを組み合わせた材料探索ソリューションで、多言語の公開文献から知見を集約し、候補材料の探索範囲を拡大しました。水に触れると表面ゴムが軟らかくなるプレミアムタイヤ材料をモデルに検証し、探索期間を六十から七十パーセント削減。精度と網羅性を高め、従来は難しかった材料候補の発見につなげました。

今後、両社は二つの実証や他技術も含めて活動を発展させ、2030年までにAIで高度化された研究開発スタイルを構築します。住友ゴム工業株式会社は長期経営戦略「R.I.S.E. 2035」に基づき、新領域でのイノベーション創出を進める方針です。実務面では、データ基盤整備と評価指標の明確化、研究者の暗黙知の形式知化、短サイクルの実験運用が鍵となります。成果の事業化を見据え、知財と安全性評価の早期組み込みも推奨されます。

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