LINEを友だち追加するだけで利用できるNearMeの配車が、「シェア乗り」選択を追加。AIとLINE連携でタクシーの事前予約が変わり、事業者のDXと利用者の利便性が同時に進化します。
LINE×AIで実現する「選べる」配車体験
株式会社NearMeは、パーソルクロステクノロジーと協力して、LINEを活用した配車サービスに1台に複数組が乗車する「シェア乗り」機能を実装し、運用を開始しました。本アップデートはLINEヤフーがMicrosoft Azureパートナーらと進める共同プロジェクトの一環であり、既存のLINE公式アカウントを通じて全国のMaaS普及を支援する枠組みの中で提供されます。今回の機能追加により、ユーザーは予約時に「貸切」か「シェア乗り」かを事前に選べるようになり、移動ニーズに応じた柔軟な選択が可能になります。
事業者側の利点は明確です。タクシー事業者はニアミーの配車システムをLINE公式アカウントに連携することで、従来の受付業務や予約管理の負担を軽減できます。自社アプリを一から開発する際にかかる初期費用やランニングコストと比較して、導入コストを抑えられる点が強調されています。また、料金体系は初期費用と月額のシステム利用料のみで、乗車ごとの発生費用がない仕組みとしているため、コスト設計の予見性が高まります。
ユーザーの利便性も向上します。従来の配車アプリで必須となりがちな会員登録が不要で、LINEの友だち追加だけで配車予約が完了します。乗車地・目的・人数を入力し、「今から呼ぶ」か「日時指定」を選ぶだけ。手配完了後は車両ナンバー、到着予定時刻、目安料金が事前通知されるため、ドアツードアの移動がスムーズに実現します。シェア乗りを選べば、貸切より割安に移動できる可能性があり、利用者は目的に応じてコストと利便性を天秤にかけられます。
NearMeの強みは独自AIによる最適ルーティングと、空港送迎で実績のあるサービス群にあります。2019年8月のエアポートシャトル開始以来、累計予約人数は125万人(2025年10月時点)にのぼり、全国16空港でのサービス展開やゴルフシャトル、地域向けデマンド交通の実証事業など、多様な移動ニーズに応えてきました。今回のLINE連携とシェア乗り機能は、こうした既存の実績をベースに、より多くの運行事業者への採用拡大を目指す戦略の一環です。
役割分担も明確です。ニアミーはタクシー事業者と連携して配車の仕組み構築とシェア乗り機能の実装を担当し、パーソルクロステクノロジーはLINE内アプリの開発と技術支援を担います。この協業により、現場の受付業務削減とDX推進、そしてユーザーにとっての利便性向上を同時に実現することを狙っています。今回の実装は、国や自治体と連携した相乗り推進の流れとも親和性が高く、地域の移動課題解決に資する可能性を示しています。
最後に運用面では、導入事業者がLINE公式アカウントを友だち追加するユーザーに対し、予約から到着までの情報を一貫して通知できる点が、利用促進に寄与するでしょう。利用者は日常的なコミュニケーションツールであるLINE上で手軽に車予約を完結でき、事業者は効率的な運行管理を遂行しやすくなります。NearMeは今後、この仕組みを通じて「貸切よりオトクなドアツードア移動」を広げ、多様な運行事業者への採用を目指すとしています。
LINEを窓口にすることで、初期導入のハードルが下がり、地域交通のデジタル化が加速する可能性が高まります。NearMeのAIルーティングと既存実績は、普及の肝となるでしょう。
詳しくは「株式会社NearMe」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部






















