
株式会社マイナビは、全国の正社員として働く20~50代の男女2万人を対象にした「転職動向調査2026年版(2025年実績)速報」を公表しました。2025年の正社員の転職率は7.6%となり、前年の7.2%から0.4ポイント上昇して過去最高水準を記録しました。食料品や電気代の価格高騰に加えて、最低賃金の引上げ額が過去最高となったことが背景として示されています。2018年以降で最も高い水準であり、ウクライナ情勢による資源高や急速な円安が進んだ2022年と同水準に並んだかたちです。調査は、国勢調査の正規雇用者構成比に合わせたスクリーニングの全回収数に対し、各年に転職したサンプルの割合で算出されています。外部環境の変動が個人のキャリア選択に影響し、転職活動の活発化を後押ししている様子がうかがえます。速報としての発表であり、詳細は順次明らかになる見通しです。
年代別の動向 20代は最多の12.0%も減少 30代から50代は上昇

年代別では、20代が12.0%、30代が9.0%、40代が6.8%、50代が3.8%でした。20代は最多を維持する一方で、前年から0.4ポイント減となり、2022年の13.7%をピークに減少傾向が続いています。これに対し、30代は前年比0.6ポイント増、40代は0.7ポイント増、50代は0.3ポイント増で、いずれも前年を上回りました。特に40代と50代は2021年以降、上昇が継続していることが示されています。若年層と中高年層で動きに違いがみられ、転職率の押し上げにミドル以上の世代が寄与している構図です。高水準を維持する20代の動向と合わせ、世代別の二極化傾向が確認されました。調査は過去推移との比較に基づき、2025年の特徴を位置づけています。
男女別の動向 男性は30代から50代で上昇 女性は40代のみ増加

性年代別では、20代男性が12.7%で最も高く、次いで20代女性が11.2%でした。前年比では20代男性が0.6ポイント減、20代女性が0.1ポイント減といずれも低下しています。一方、男性は30代が1.2ポイント増、40代が0.9ポイント増、50代が0.6ポイント増となり、広い世代で上昇がみられました。女性は40代のみが0.2ポイント増で、それ以外の世代は減少という結果です。特に40代は男女ともに上昇し、ミドル世代の転職活発化がより鮮明になりました。同じ年代でも性別によって動きが異なる点が確認され、転職行動の多様化がうかがえます。こうした差異は、今後の詳細分析において業種や職種との関連も含めた検討が期待されます。速報段階のため、追加の指標が示される可能性があります。
速報の位置づけと今後の注目点
本調査は、2018年以降で最も高い転職率という結果を示し、市場の活発化を裏付けています。背景として示された物価動向と最低賃金の上昇は、働き方や報酬の見直しを促す要因となったと考えられます。世代別では20代の高水準を維持しつつも減少が続き、30代から50代、とりわけ40代と50代の上昇が全体をけん引しました。性別では、男性の30代から50代の増加、女性は40代のみ増加という構図が示され、ミドル層の流動化が続いています。調査は国勢調査の構成比に合わせて算出されており、網羅性のあるサンプルに基づく結果です。詳細レポートの公開により、業界別や地域別の違いが明らかになることが期待されます。転職率の高止まりを前提に、今後の賃金や物価の推移が市場動向に与える影響にも注目が集まります。
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