Nordvpn S.A.は2026年3月11日、海外旅行者向けグローバルeSIMサービス「Saily」に関して、春の旅行シーズンに増えるデジタル脅威への注意喚起を行いました。空港やホテルは利便性が高い一方で、サイバー犯罪の標的となりやすい環境です。Sailyのプロダクト責任者であるマタス・チェニス氏は、見知らぬネットワークに接続する際の高いセキュリティ意識の重要性を強調しています。発表では、旅行中にデバイスがハッキングされる代表的な5つの手口と、それぞれの予防策が示されています。無料の公共Wi-FiやUSB充電ポート、ホテルのスマートテレビ、Wi-Fi自動接続設定、そしてフィッシング詐欺がリスク要因として挙げられました。実際の行動に落とし込める具体的な対策が提示され、旅行や出張時の安全なデバイス利用に資する内容となっています。
無料の公共Wi-Fiに潜む偽アクセスポイント
無料の公共Wi-Fiは便利ですが、偽のアクセスポイントを設置するなど、攻撃者にとって侵入しやすい経路となり得ます。空港やホテルの正規Wi-Fiに侵入されるケースもあり、利用者はネットワーク名の誤認で被害に遭うおそれがあります。対策として、接続前に正規ネットワーク名を必ず確認することが重要です。より安全性を高める方法として、公共Wi-Fiを避け、eSIMによるモバイルデータ通信を使う選択肢が提案されています。これにより、安全性とコストの両面でバランスよくインターネット接続が可能になります。旅行先での通信手段を事前に準備し、現地の不特定多数が利用するWi-Fiへの依存を減らすことが推奨されます。
USB充電ポートの「ジュースジャッキング」に注意
空港やホテルのUSB充電ポートは利便性が高い反面、悪用されるとケーブル経由でマルウェアを仕込まれる「ジュースジャッキング」のリスクがあります。これにより、パスワードやクレジットカード番号、位置情報などが盗まれる可能性があります。対策は、備え付けのUSBポートを使わず、自身の充電器で電源コンセントから直接充電することです。USBデータブロッカーと呼ばれるデータ線を遮断するアダプターの利用や、モバイルバッテリーの携行も有効です。移動中や滞在先での充電計画を立て、安易に公共のUSBポートへ接続しない行動が求められます。充電アクセサリーを事前に用意することで、攻撃面の露出を減らせます。
ホテルのスマートテレビによる見えない監視
ホテルのスマートテレビにはカメラやマイクが内蔵されている場合があり、セキュリティ対策が不十分だと悪用される懸念があります。室内の会話の盗聴や、ログイン情報ののぞき見が起こり得る点が指摘されています。対策は、テレビで個人アカウントにログインしないことが第一です。さらに、使用しない時は電源プラグをコンセントから抜くことが推奨されています。内蔵カメラを物理的に覆うことも安全性を高める方法です。視聴の利便性よりもアカウント保護を優先し、一時的な滞在環境では個人情報を入力しない姿勢が重要です。チェックアウト時には、機器側に情報が残っていないかの確認も有用です。
Wi-FiとBluetoothの自動接続をオフに
スマートフォンは一度接続したネットワークへ自動で再接続する設定が一般的ですが、これはセキュリティの甘いネットワークや悪質なネットワークへの意図しない接続につながります。気づかないうちに危険なネットワークへ接続してしまうことを避けるため、Wi-FiやBluetoothの自動接続機能はオフにしておくことが推奨されています。ファイアウォールやVPNなどのセキュリティアプリを導入し、公共ネットワーク接続時に自動で保護できる設定としておくと安心です。旅行時には、必要な場面のみ手動で接続し、不要になったネットワーク情報は削除する運用が望まれます。接続管理をこまめに行うことで、攻撃面を減らせます。
旅先でも油断大敵のフィッシング
高度なサイバー犯罪グループによるフィッシング詐欺やマルウェア攻撃は、旅先でもリスクが続きます。特に、高級ホテル滞在者を狙った事例としてDarkHotelが知られており、精巧なメール文面で標的を誘導します。対策は、不審なURLのクリックや未知の送信元からの添付ファイルの開封を避ける基本動作を徹底することです。加えて、デバイスのOSやアプリを最新の状態に保つことで、既知の脆弱性を悪用されるリスクを下げられます。移動や観光で注意力が散漫になりやすい場面でも、確認と更新を習慣化することが重要です。メールやメッセージでの緊急を装う要請にも冷静に対処し、正規の経路で真偽を確かめましょう。
詳しくは「Nordvpn S.A.」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部






















