手元の腕時計が、そのままスマートウォッチになる。そんな発想を磨き上げた「wena X」が登場しました。ソニーから商標と特許を継承したチームが独立して挑む新モデルは、世界最小クラスのサイズと超省電力OSで、日常の装着感と機能性を同時に押し上げます。クラウドファンディングは2026年3月20日11時に開始され、限定の記念モデルも先行予約が用意されています。2way構造や睡眠解析の強化、国内保管のデータ運用など、細部まで“使い続けられる設計”が通底しています。資金調達1.7億円の体制で量産を見据える点にも注目が集まります。
世界最小クラスの新構造と「wena OS」 搭載で、腕時計とスマートバンドを自在に往復
augment AI株式会社は、日本発のスマートウォッチ「wena X」を発表し、3月20日からGREEN FUNDINGでプロジェクトを開始します。1.0インチ以上のフルカラーディスプレイを持つ主要メーカー製品との比較で世界最小サイズとし、前モデルのwena 3比で全長を8.5%小型化しました。ワンタッチで付け替えできる2way構造は特許出願済みで、腕時計スタイルとスマートバンドスタイルを場面に応じて切り替えられます。対応ラグ幅は16から24mmまで拡大し、多様な時計にフィットします。新型バックル構造とRTOSベースの独自「wena OS」の組み合わせにより、ハードとソフトの両面で省電力化を実現しました。バッテリーは1週間の持続をうたい、充電頻度の負担を減らします。
装着感と素材にもこだわり、手首に沿うワイド型カーブAMOLEDで表示領域は約1.7倍に拡大しています。80mAhの超小型カーブバッテリーや3次元基板実装で薄さと視認性を両立しました。外装はSUS316Lを全金属パーツに採用し、MIMとCNC加工で重厚な質感を表現しています。コーティングはDLCで従来IP比5倍以上の硬度を確保し、日常使用の耐摩耗性を高めています。UIは細線と落ち着いた色調の独自フォントやアイコンを新規開発し、腕時計の世界観を崩さないミニマルな設計に整えられています。
センシングと操作体験では、3波長統合型の光学式心拍センサーと体動補正アルゴリズムで心拍精度を86.8%から93.3%へ向上させています。ジェスチャーによる片手操作への対応が予定され、通知や各種操作を直感的に行えるようになります。アプリケーションはエクササイズ、決済、天気、アラーム、タイマー、スケジュール、カメラシャッター、音楽コントロール、スマホ探索、ChatGPTなどを予定としています。決済は国際ブランド対応に向けて開発中とされ、機能の進化余地が示されています。
睡眠と運動を軸に体験を再設計し、東京大学発スタートアップのACCELStarsと資本業務提携してAI睡眠分析を共同開発しています。医科学研究に基づく睡眠解析を用い、4段階の睡眠ステージや睡眠スコア、仮眠検出、スマートアラームなどの機能を提供します。一般的なウェルネス用途を想定し、医療機器ではない点も明示されています。運動は130種類以上のエクササイズに対応し、自動検出はwalkingやrunningなどに対応します。トレーニング効果や負荷、筋肉回復度や回復時間、VO2Max、フィットネス年齢の可視化まで踏み込み、回復を含めた一連の行動変容を支援します。
データの取り扱いは国内保管と自社一貫管理の方針で、プライバシーとセキュリティを体験の根幹に据えています。利便性の追求に加え、取得データの収集から保存、運用までを日本国内で完結させる運用を掲げ、安心して毎日身に着けられる環境整備に言及しています。日本品質への期待とともに、日常利用での信頼性を重視する姿勢が見て取れます。
10周年を迎える節目として、機械式スケルトン腕時計「wena X – 10th Special Edition -」をクラウドファンディング限定価格で各色200本の数量限定で先行予約します。スイス製のSELLITA SW200-2 S b Power+ムーブメントを採用し、8振動と65時間のパワーリザーブを両立します。コンケーブ文字板やフルスケルトンの意匠でwenaの哲学を表現し、Jean Rousseauのカーフレザーバンドを合わせた上質な仕様です。プロジェクトでは超早割のセットを含む複数のリターンが用意され、発送は2026年12月末から順次を予定しています。展示は二子玉川や福岡天神、渋谷、梅田の各蔦屋店舗などでタッチアンドトライを実施予定です。
資金面では、シードラウンドで総額1.7億円を調達し、ソニーグループを含む事業会社やエンジェル投資家が参画しました。wena事業を率いてきた代表の對馬哲平氏は、商標と特許、開発チームを引き継いで独立起業に踏み切った経緯を語り、品質と思想、スタートアップのスピードを掛け合わせて挑戦を続ける姿勢を示しています。ソニーグループの十時裕樹氏も、腕時計とテクノロジーの融合価値が進化する期待を述べています。主要スペック比較も公開され、他社とのサイズ比較での優位性が図示されています。
見解
2way構造と国内保管の運用方針が、デザインと信頼性を両立する差別化軸になっています。睡眠と運動の統合強化は、日常の継続利用を促す実装として機能しそうです。
詳しくは「augment AI株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部






















