こどもの自分専用スマートフォン利用は小学生で74.9%、中学生で95.4%、高校生で99.1%にのぼります。利用内容は高校生が動画視聴、コミュニケーション、検索が上位で、中学生は動画視聴、検索、ゲーム、小学生は動画視聴、ゲーム、検索が多い状況です。平均利用時間は小学生233.6分、中学生324.3分、高校生404分で、1日3時間以上の利用は小学生61.7%、中学生78.1%、高校生86.0%となっています。家庭外での利用も多く、実態の把握が難しいため、保護者による可視化と環境整備が重要です。まずは使い方と時間帯、目的を家族で共有し、現状を見える化しましょう。
インターネットには有用な情報がある一方で、暴力表現やアダルトなど不適切情報が存在します。メールや掲示板、SNSの使い方を誤ると、個人情報の流出や誘い出し被害につながるおそれがあります。書き込みやメッセージによる誹謗中傷やいじめは深刻化し、不登校に至る事例もあります。SNSへの安易な個人情報掲載が嫌がらせに発展するケースも見られます。SNS経由の誘い出しによる性的被害は警察庁の統計で2025年に1,566人が確認されています。無料ゲームのつもりが有料アイテムを購入してしまい高額請求となるトラブルや、高額バイトや即日即金という誘い文句で強盗や特殊詐欺の実行役に勧誘される危険にも注意が必要です。
対策として、第一にペアレンタルコントロールの活用が有効です。OSやアプリが提供する機能で、利用時間や時間帯の調整、課金の制限、利用履歴の確認が行えます。導入時は保護者の端末と連携し、就寝前の制限や休日の上限、購入時の承認必須を設定します。第二にフィルタリングを設定し、出会い系やアダルト、暴力的表現など不適切カテゴリへのアクセスを遮断します。携帯電話会社は18歳未満に説明や設定を行い、年齢に応じたレベルや個別許可の調整が可能です。第三に家庭のルールづくりを行い、利用目的や場所、時間帯をこどもと話し合って決め、成長に合わせて見直します。名前や顔写真、学校名など個人情報は書き込まない、困ったらすぐ相談する、パスワードは保護者が管理する、といった原則を明確にしましょう。
環境整備のポイントは、現状把握、設定の実装、定期的な見直しの三段階です。月次で利用履歴やブロック履歴を点検し、誤ブロックがあれば個別許可を調整します。設定の目的をこどもに丁寧に説明し、安全のための仕組みであると理解を得ることが継続の鍵です。





















