異なるベンダーが提供する業務システム(SaaS)間のデータ連携は、企業の生産性を高める上で避けて通れないテーマです。サイボウズ株式会社は2026年5月20日、BizteX株式会社の国産iPaaS「BizteX Connect」のOEM提供を受け、サイボウズのクラウドサービス(kintone、Garoon)とMicrosoft 365をノーコードで繋ぐ新オプション「連携コネクタ」を正式にリリースしました。
2025年8月のプレリリース(β版)提供以来、大企業を含む1,000社以上が導入テストを行い、満を持しての本格展開となります。AIの活用を見据えた「データの一元化」を現場主導で加速させる、新たなオフィステックの動きを解説します。
予定の自動生成やExcelデータの取り込みをノンプログラミングで実現
「連携コネクタ」は、特別なIT知識やプログラミングを一切必要とせず、画面上の直感的な設定だけでkintone(キントーン)やGaroon(ガルーン)と、Microsoft 365の主要サービスを連携できる強力なアドオン機能です。
- シナリオ設計による自動化:連携させたいアプリ、トリガーとなるアクション、実行条件を指定し、それらを「シナリオ」として繋ぎ合わせるだけでワークフローを自動化できます。
- 大企業からの強いニーズ:当初は中小企業を中心とした利用を想定していたものの、β版の運用ではエンタープライズ(大企業)からの申し込みが殺到。システムが複雑に乱立しがちな組織ほど、ノーコードで連携できる手軽さが評価されています。
AI活用の前提となる「社内データ集約のインフラ」として機能
今回の正式リリースにあたり、サイボウズは今後のAI時代におけるデータの重要性を強調しています。
「AIを使って業務を自動化・効率化したい」というニーズが急速に高まる中で、そのAIに学習・参照させるべき社内データが複数のシステムに分散していては、AIの真価を発揮できません。 42,000社以上が利用する業務改善プラットフォーム「kintone」をハブとし、本コネクタを通じて日常的に使われるMicrosoft 365のデータをシームレスに集約。これにより、企業はAI活用の前提となるデータ集約を現場主導で簡単に実現できるようになります。
「連携コネクタ」の概要と導入方法
- 提供対象:
- kintone(スタンダードコース以上)
- Garoon(クラウド版)
- 購入プラン:無料の「フリープラン」から、業務ボリュームに応じた「有料プラン」までを用意。
- 購入方法:cybozu.com Store(サイボウズドットコム ストア)またはサイボウズのオフィシャルパートナーから直接購入・契約が可能です。
見解として、内で最も触れる機会の多い「Microsoft 365」と、業務アプリの王座である「kintone」がノーコードで繋がった意義は非常に大きいです。サイボウズが指摘する通り、今後のAIエージェントの社内実装において最大のボトルネックは『社内データの分散』にあります。この壁を、現場の一般社員が数クリックで解消できるiPaaSの仕組みを標準装備したことは、日本企業のAIネイティブ化をボトムアップで支える強力なインフラ変革となるでしょう。
詳しくは「サイボウズ株式会社」の専用詳細ページまで。 レポート/DXマガジン編集部






















