スマートフォンの充電などに使うモバイルバッテリー。危険性を知っていても、購入時や使用時に十分な安全対策ができているとは限らないようです。消費者庁は2026年9月17日、「令和8年度消費生活意識調査(第1回)」の結果を公表しました。モバイルバッテリーなどの「リチウムイオン電池使用製品」について、全国の15歳以上の男女5,000人を対象にインターネット調査を実施したものです。
モバイルバッテリーの危険性「知っている」は84.5%
調査では、モバイルバッテリーの取り扱いを誤ると火災事故などの原因になる場合があることを知っているか尋ねました。「知っている」と回答した人は84.5%でした。一方、年代別に見ると差があり、70代以上では90.8%だったのに対し、20代では72.0%にとどまりました。モバイルバッテリーが身近な製品になっている一方、20代では70代以上と比べて危険性の認知が低い結果となりました。
購入時に「安全性」を重視した人は36.3%
モバイルバッテリーを購入するとき、何を重視しているのでしょうか。モバイルバッテリーを「持っている」または「持っていたことがある」と回答した2,746人に購入時に重視した点を尋ねたところ、最も多かったのは「価格」の51.2%でした。「安全性」は36.3%、「性能」は34.8%となっています。
回答者全体では84.5%がモバイルバッテリーの危険性を認知していました。一方、モバイルバッテリーの保有経験者に購入時の重視点を尋ねたところ、「安全性」は36.3%でした。モバイルバッテリーを選ぶ際には、価格や性能だけでなく、安全性も確認することが重要です。
「高温になるところに置かない」は54.7%
普段の使い方についても調査しています。モバイルバッテリーの保有経験者に、使用・持ち歩きの際に気を付けていることを尋ねたところ、「高温になるところに置かない」が54.7%、「落とすなどして衝撃を与えない」が47.3%、「充電・給電後にコードを外す」が45.4%でした。
一方、「就寝中や外出中等、製品の様子が確認できないときに充電しないようにしている」は26.4%、「リコール情報を確認している」は7.6%でした。高温や衝撃への対策はそれぞれ半数前後が実施している一方、対策によって実施率には大きな差があることが分かります。
「モバ充の発火に気をつけて!」消費者庁が注意喚起
消費者庁は調査結果と同じ9月17日、啓発用ポスター「正しく使えてる?モバ充の発火に気をつけて!」も公表しました。モバイルバッテリーを含むリチウムイオン電池使用製品は、強い衝撃や圧力、高温などに注意する必要があります。また、異常を感じた場合には使用を中止し、製品がリコールの対象になっていないか確認することも重要です。
モバイルバッテリーは日常的に使う身近な製品です。価格や容量だけで選ぶのではなく、「安全に使える製品か」「普段の使い方に問題はないか」を改めて確認する必要がありそうです。
詳しくは【消費者庁「令和8年度消費生活意識調査(第1回)」】をご覧ください。/DXマガジン編集部





















