Hajimariは2022年9月28日、管理職のマネジメントに関する調査結果を発表しました。5人以上の部下がいるマネジメント層(役員相当、部長相当、課長相当、係長・課長補佐相当)、101人に対し、マネジメントの課題を聞いています。
現在、マネジメントが難しいと思うかを聞いた結果が図1です。
via hr-university.jp
「非常にそう思う」が43.5%でもっとも多く、「ややそう思う」(39.6%)と合わせると約8割が難しくなっていると実感しています。
では難しくなっていると答えた人は、なぜ難しいと捉えているのか。理由を聞いた結果が図2です。
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「リモートワークでの遠隔でのマネジメントが必要であるから」が47.6%でもっとも多くを占めます。「人事評価のあり方が変わっているから」(44.0%)、「フレックスタイム制で部下の業務時間に合わせる必要があるから」(36.9%)といった回答が続きます。
そのほか、自由回答の中には、「多様な働き方があり、意思統一させて働くことが難しい」や「飲み会や食事会などオフサイトのコミュニケーションが取りにくい」といった声もありました。
具体的にどんな課題を感じているのかを聞いた結果が図3です。
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もっとも多いのは「メンバー育成」で49.5%を占めます。2位には「キャリア開発」(44.6%)、3位には「エンゲージメントの向上」(32.7%)が入ります。評価や勤務態度より、どう育成をサポートするのかを課題と考えるマネジメントが多いことが分かります。
そのほか、自由回答の中には、「具体的な指示や教育を遠隔で行うことの難しさ」や「評価が優や良では無く、可の評価となってしまい、褒めにくくなった」といった声もありました。
マネジメント層の人はこれまで、「マネジメント」について学んだことがあるのかを聞いた結果が図4です。
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結果は「何度もある」が45.5%と約半数を占めます。その一方で、「全くない」と答えたマネジメント層が33.7%を占めているという結果も特筆すべき点です。
マネジメント層に労務や人事といった業務以外の知識は必要だと思うかを聞いた結果が図5です。
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「非常にそう思う」(42.6%)と「ややそう思う」(40.6%)を合わせると、8割以上のマネジメント層が労務や人事などの知識、ノウハウを身に付けるべきだと考えています。
調査を実施したHajimariは、人事の知識やノウハウを得ることがマネジメント課題を解消しやすくするのではないかと分析します。
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