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コロナ禍で20代転職経験者の7割が再転職を意識/Sansan調べ

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Sansanは2022年6月2日、「キャリア形成に関する意識調査」の結果を発表しました。全国の転職経験者1000名を対象に、転職の意向やキャリア形成について聞きました。

 Sansanは、営業DXサービス「Sansan」やキャリアプロフィール「Eight」など、ビジネスデータベースを提供する事業を展開しています。同社が提供するEightは、名刺管理やキャリア形成に活用できる、キャリアプロフィールのためのアプリです。  今回の調査は、ビジネス環境が大きく変化している中で、ビジネスパーソンのキャリア形成に関する意識を明らかにする目的で行われました。キャリアアップの1つである「転職」に焦点を当てるために、転職経験者を対象としました。  調査の概要は、以下の通りです。 ・調 査 名:転職経験者のキャリア形成に関する意識調査
・調査方法:オンライン上でのアンケート調査
・調査地域:全国
・調査対象:これまでに転職経験のある20~50代のビジネスパーソン1,000名(各世代250名)
・調査期間:2022年5月16日~2022年5月18日
・調査企画:Sansan株式会社  調査結果サマリーとして、以下が挙げられています。 ●定期的な「キャリアの棚卸し」を実施している転職経験者は2割未満。
●転職経験者の約半数は、コロナ禍で以前より転職を考えるようになっており、20代に限っては7割を超える結果に。
●現職で勤め続けることを「想定していない」「わからない」と回答した人は約4割。
●転職経験者の約4割は「自分が持つスキルや経験で今後生き残っていける自信がない」と回答。
●転職先の選定が多様化。転職前は「知らなかった」企業への転職が約4割に。
 以下に、それぞれの調査結果を説明します。 ●定期的な「キャリアの棚卸し」を実施しているのは2割未満。若い世代では実施している傾向に
 調査では、「これまでのキャリアや実績を振り返り、経歴や保有するスキルなどを明文化・言語化する」ことを「キャリアの棚卸し」と表現しました。この「キャリアの棚卸し」をしているかどうかをたずねた結果は、以下のようになりました。 ・「定期的にしている(17.1%)」と回答したのは全体の2割未満
・世代別に見ると、20代から50代にかけて、世代が若くなるほど定期的にキャリアの棚卸しをしている人の割合が多い
図1:「キャリアの棚卸しをしていますか」/Sansan調べ

図1:「キャリアの棚卸しをしていますか」/Sansan調べ

 次に、なぜキャリアの棚卸しをしているのか、「キャリアの棚卸しをする理由」を聞いたところ、全体では以下の回答が上位になりました。 ・「自分のスキルなどを見返すため」:40.5%
・「自分の採用市場でのニーズを客観的に図るため」:39.7%
・「キャリアプランを考える参考にするため」:33.8%  世代別での特徴として、20代、30代では以下の回答がそれぞれ最多となりました。 ・20代「自分の採用市場でのニーズを客観的に図るため」:48.3%
・30代「キャリアプランを考える参考にするため」:39.6%  そのことから、20代では、今の実力を測りたいという姿勢がうかがえました。また30代では、より現実的にキャリアプランを考えていく時期を迎えている様子が見受けられる結果となりました。 ●転職経験者の約半数は、コロナ禍で以前より転職を考えるようになっており、20代に限っては7割を超える結果に
 キャリアアップの1つとして「転職」という選択肢があります。調査では、「コロナ禍で以前より転職を考えるようになったか」を聞きました。その結果は、以下のようなものでした。 ・「転職を考えるようになった」:21.4%
・「どちらかというと転職を考えるようになった」:26.6%  上記2つの合計が約半数(48.0%)に上る結果となりました。また20代はその傾向が強く、「転職を考えるようになった(32.8%)」「どちらかというと転職を考えるようになった(40.0%)」の合計が72.8%と、7割を超えました。
図2:「コロナ禍で以前より転職を考えるようになりました...

図2:「コロナ禍で以前より転職を考えるようになりましたか」/Sansan調べ

 なぜ転職を考えるようになったのか、その理由を聞いたところ、全体では以下の回答が上位となりました。 ・「勤務先への不安・不満があったため」:48.5%
・「多様な働き方が広がってきたため」:47.9%
・「自分のキャリアや働き方を見直したため」:45.4%
・「キャリアアップを考えるようになったため」25.6%  一方で、20代・30代で見てみると、いずれの世代も「多様な働き方が広がってきたため」が最も多くなりました。20代では55.5%、30代では51.5%と、それぞれ過半数に上りました。
図3:「なぜ転職を考えるようになったのですか」(20代...

図3:「なぜ転職を考えるようになったのですか」(20代・30代)/Sansan調べ

 若い世代を中心に、「柔軟な働き方が可能である」ことが、勤務先を選ぶ重要なポイントになってきていると推察されました。 ●現職で勤め続けることを「想定していない」「わからない」と回答した人は約4割
 また、この先も現職で勤め続けることを想定しているかどうかをたずねました。 「Q. あなたはこの先も現職で勤め続けることを想定していますか」(n=1000, 単数回答)/Sansan調べ
・「想定していない」:12.1%
・「どちらかというと想定していない」:18.2%
・「わからない」:7.8%
・「どちらかというと想定している」:37.6%
・「想定している」:24.3%  「想定していない」の合計が3割(30.3%)に上り、「わからない(7.8%)」を合わせると約4割(38.1%)にもなりました。終身雇用の考えが薄らぐ中、人材が流動的になっていることを示唆するような結果となりました。 ●転職経験者の約4割は「自分が持つスキルや経験で今後生き残っていける自信がない」と回答。「わからない」も含めると過半数に上る
 ビジネスパーソンを取り巻く環境が著しく変化する中、自分が持つスキルや経験を生かして、「今後生き残っていける自信があるか」を聞きました。  その結果、「自信がない(17.5%)」「どちらかというと自信がない(22.0%)」と回答した人の合計が、全体の約4割(39.5%)に上りました。  「わからない(14.5%)」という消極的な回答を含むと過半数(54.0%)にも及びます。ビジネスパーソンが自身のスキルや経験に不安を抱えている様子がうかがえました。
図4:「今後生き残っていける自信がありますか」/San...

図4:「今後生き残っていける自信がありますか」/Sansan調べ

●転職先の選定が多様化。転職前は「知らなかった」企業への転職が約4割に
 最後に、直近の転職先は、転職前から知っていた企業かを聞きました。全体では「企業名、事業内容ともに知っていた(40.7%)」と「知らなかった(40.2%)」がほぼ同じ水準の結果になりました。  30代以降は、知らなかった企業に転職した割合が最も多くなりました。転職活動を通じた新たな企業との出会いによって転職を決めている様子がうかがえました。
図5:「最後に転職した企業は、転職前から知っていた企業...

図5:「最後に転職した企業は、転職前から知っていた企業でしたか」

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