導入事例

    2022.06.15

    にしはらグループ、新入社員の接客研修にVRゴーグル導入

    にしはらグループは2022年6月10日、運営する「一番亭」などグループ飲食店の新入社員研修に、VRゴーグルでの研修メニューを導入したことを発表しました。飲食店をDX化し、働く環境をより良くすることを目指します。

     静岡県三島市に本社を持つ「にしはらグループ」は、フードサービスチェーンのグループです。1951年創業の同社は、静岡県東部を中心に、以下の3ブランドの飲食店を展開しています。

    ・中華料理・ラーメンを提供する「一番亭」(11店)
    ・とんかつ専門店「かつ銀」(6店)
    ・お好み焼き店「ぼて福」(1店)

     発表時点で、パートを含む420人のスタッフと共に運営を行っています。

     同社はこれまで、一般的なOJT方式での新入社員研修を実施してきました。これは、接客や調理を学ぶおよそ50時間のプログラムで、ホールスタッフを育成します。

     しかしほとんどの場合、1人前のホールスタッフに成長させるには、指導員として同じ時間、従業員が付く必要があります。研修中、指導員は他の作業が行えず、サービスの提供はできません。

     そこで同社では、以下のような目的に向け、今回の研修メニューを導入しました。

    ・人材不足の解消
    ・人材の有効活用
    ・サービスの向上

     新しい研修メニューは、VR(仮想現実)ゴーグルを活用した「スマート接客トレーニングVR」です。同社は同VR研修を2022年6月1日から導入しています。
    図1:今回開発した「VR研修」を用いた研修風景

    図1:今回開発した「VR研修」を用いた研修風景

     「スマート接客トレーニングVR」の研修メニューは、以下のような内容です。

    ・VRゴーグル「MetaQuest2(メタ・クエスト ツー)を使用。
    ・仮想空間に同社ブランドの「かつ銀」が立ち上がります。
    ・立ち上がった店内には来店客がいて、研修者を呼び注文を行います。研修者は、来店客の注文の聞き取り・確認・発注をすべてVRで体験できます。
    ・通常は人間同士でロールプレイングする研修を1人で行え、教育スタッフの負担も軽減できます。
    図2:VR研修イメージ

    図2:VR研修イメージ

     以下のような特徴もあります。

    ・発表日現在で、接客応答4パターンがインストールされていて、録画・録音も可能です。
    ・研修内容を教育スタッフと確認し、振り返ることで、応答の声の大きさやピッチ、イントネーションなど細部のチェックをすることができます。
    ・この4パターンの研修を、同社ではおよそ10時間で行います。それにより教育スタッフの経費がおよそ500万円の削減となります。

     なお、VR研修は、時間・場所を問わないのも利点で、教育スタッフのスケジュールや店舗の繁忙期などに左右されず、最短期間で研修を重ねることができます。

     同社は、今回のVRシステムを、以下の会社と共同開発しました。

    ・地元・沼津高専出身で「ぬましんCOMPASS」(沼津市高島町)にオフィスを構える、casaliz(カサリス)
     ※ぬましんCOMPASSは、沼津信用金庫が運営するシェアワークプレイスです。

     導入後もVR研修システムの改良は続けられており、今後もさらなるシチュエーションやエピソードを実装予定です。また、同社ブランド以外の展開・提供も、視野に入れた開発が進められています。

     同社は今後も、食卓に笑顔と健康を届けることを目指し、さまざまな取り組みを行っていきます。
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