広島県は、県主催のプログラム「D-EGGS PROJECT」にID・データ連携基盤を導入しました。デジタル技術で課題解決を目指すD-EGGS PROJECTの実証実験に用います。県民が複数サービスを利用する社会を想定し、サービスごとにアカウントを登録、ログインするといった手間を解消できるようにするのが狙いです。ID・データ連携基盤の導入を支援したビットキーが2021年4月9日、発表しました。
D-EGGS PROJECTは、新型コロナウイルス感染症による課題をデジタル技術で解決するためのアクセラレーション・プログラム。今後、プログラムに採択される30社が課題解決のための実証実験を進める予定です。
これに対しビットキーは、課題を解決する複数の新サービスが利用されるときを想定したID連携基盤を提供します。同社のデジタルコネクトプラットフォーム「bitkey platform」を技術提供し、複数サービスのIDやデータをサービス間で連携できるようにします。個人が許諾したIDに限り、認証や認可を制御します。
via bitkey.co.jp
これにより、複数の有望な新サービスが開発されたとしても「実際には使われない」といった問題を解消します。県民に使われるサービスの創出、サービス連携による複合価値の創出、広島県はこれら2点への貢献を期待し、ビットキーをプラグラムのゴールドパートナー第一号として採択しています。
via bitkey.co.jp
ビットキーは、同社のスマートロック「bitlock」とスマートフォンアプリ「homehub」もプログラムに無償提供します。
bitlockシリーズは、住宅の鍵の開け閉めを電子制御するソリューション。ドアに取り付けるデバイスやスマートフォン向けアプリ、専用のリモコンキーなどがあります。同社はプログラムの実施期間中、これらを無償提供し、県民へのプログラムの認知、参加促進を支援します。
「homehub」は毎日の鍵の開け閉めに利用されることから高い利用率が期待されるアプリです。ビットキーは、homehub上でミニアプリを利用できるようにしたり、採択企業以外のサービスを連携させたりといった用途も見込んでいます。
ビットキーは広島県下の企業のほか、全国の企業との連携も視野に入れたサービス開発を支援していく考えです。