月刊総務は2023年3月15日、オフィスに関する調査結果を発表しました。224人を対象に、オフィスのレイアウトや移転、オフィスでの働き方や課題などを聞いています。
過去3年でオフィスを見直したかどうかを聞いた結果が図1です。
via www.g-soumu.com
「見直しをした」と答えた割合が半数超えの58.5%を占めます。「見直しを検討している」(25.0%)合わせると、8割以上がオフィスの見直しを実施または検討していることが分かりました。具体的な見直し内容は次の通りです。
・レイアウトの変更:74.0%
・占有面積縮小:35.1%
・拠点の集約:20.6%
・コワーキングスペースやレンタルオフィスの契約:20.6%
・占有面積拡大:13.0%
・規模縮小のための移転:10.7%
・拠点の分散化:7.6%
・地方への移転:0.8%
・本社機能の廃止:0%
・その他:7.6% オフィスの予算を今後増やすかどうかを聞いた結果が図2です。
・占有面積縮小:35.1%
・拠点の集約:20.6%
・コワーキングスペースやレンタルオフィスの契約:20.6%
・占有面積拡大:13.0%
・規模縮小のための移転:10.7%
・拠点の分散化:7.6%
・地方への移転:0.8%
・本社機能の廃止:0%
・その他:7.6% オフィスの予算を今後増やすかどうかを聞いた結果が図2です。
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「変わらない」が60.2%を占めます。一方、「大幅に増やす」(5.4%)と「やや増やす」(15.2%)を合わせた約2割がオフィスの予算を「増やす」と回答しています。なお、オフィスの移転予定を聞いたところ、「ある」は16.1%で、「ない」は83.9%でした。移転の目的を聞いたところ、次の回答がありました。
・ビル老朽化
・働き方変革オフィスをつくるため
・ABW導入などテレワークとの融合策
・オフィスの利用変化・立地の見直し等のため
・事業戦略、従業員満足度向上、採用強化 これからの働き方を聞いた結果が図3です。
・ビル老朽化
・働き方変革オフィスをつくるため
・ABW導入などテレワークとの融合策
・オフィスの利用変化・立地の見直し等のため
・事業戦略、従業員満足度向上、採用強化 これからの働き方を聞いた結果が図3です。
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「オフィスとテレワークの融合」が67.4%で半数を超えました。「オフィスメインで働く」は29.5%、「テレワークメインで働く」は3.1%でした。なお、前回(2021年)調査時と比べ、「オフィスとテレワークの融合」と答えた割合は1.8ポイント上昇、「オフィスメインで働く」と答えた割合は2.1ポイント上昇、「テレワークメインで働く」と答えた割合は4.0ポイント減少しました。
オフィスとテレワークのどちらが生産性が高く働けると思うかを聞いた結果が図4です。
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「オフィス」が74.6%で、「テレワーク」(25.4%)を大きく上回りました。前回(2021年)調査時と比べると、「オフィス」と答えた割合は20.4ポイントと大きく上昇しています。その分、「テレワーク」と答えた割合が20.4ポイント減少しています。
オフィスの方が生産性高く働けると思う理由として、次の回答がありました(一部抜粋)。
・テレワークでは偶発的なアイデアは生まれにくい。
・意見集約と決断のスピードが速い。
・オフィスの方がファシリティが充実している。
・チームワークによる高い生産性。 テレワークの方が生産性高く働けると思う理由として、次の回答がありました(一部抜粋)。
・テレワークのほうが自分のペースで集中して時間のロスなく仕事ができる。
・通勤時間や移動時間の短縮により、業務に充てる時間が多く確保できるため。
・リラックスをして仕事にのぞめる。 オフィスに求められる役割を聞いた結果が図5です。
・テレワークでは偶発的なアイデアは生まれにくい。
・意見集約と決断のスピードが速い。
・オフィスの方がファシリティが充実している。
・チームワークによる高い生産性。 テレワークの方が生産性高く働けると思う理由として、次の回答がありました(一部抜粋)。
・テレワークのほうが自分のペースで集中して時間のロスなく仕事ができる。
・通勤時間や移動時間の短縮により、業務に充てる時間が多く確保できるため。
・リラックスをして仕事にのぞめる。 オフィスに求められる役割を聞いた結果が図5です。
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「社内コミュニケーションの場」が89.7%でもっとも多く、「チームで作業をする場」(78.1%)、「社風・文化を醸成する場」(58.0%)が続きました。
これからのオフィスに求められる機能を聞いた結果が図6です。
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「コミュニケーションスペース(ラウンジ、社食など)」が76.3%でもっとも多く、「Web会議スペース」(59.4%)、「一人で集中できるスペース」(40.6%)が続きました。
では現在のオフィスの課題は何か。課題を聞いた結果が図7です。
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「個別ブースが足りない」が57.6%でもっとも多く、2位は「コラボレーションスペースが足りない」(47.3%)、3位は「会議室や来客スペースが足りない」(42.0%)でした。前回(2021年)の調査と比べると、個別ブースの不足は6.1ポイント減と解消傾向にある一方、コラボレーションスペースの不足は13.8ポイント増となりました。
オフィスづくりで重視することを聞いた結果が図8です。
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「コミュニケーション」が87.1%でもっとも多く、「生産性・効率」が60.7%、「チームビルディング」が47.3%と続きました。なお自由回答では、従業員が出社したくなるようなオフィスにするための工夫も聞いています。主な回答は次の通りです。
・福利厚生制度の充実
・全フロアのフリーアドレス化
・サイネージ(社内情報発信)を設置
・偶発的なコミュニケーションの場として、カフェスペース設置
・働き方に合わせたワークスペースを選択できるようにABW対応のオフィスへリニューアルした 従業員が仕事の内容に応じて、最適な場所で仕事を進めるワークスタイル「ABW(Activity based Working)」。このABWを推進しているかを聞いた結果が図9です。
・福利厚生制度の充実
・全フロアのフリーアドレス化
・サイネージ(社内情報発信)を設置
・偶発的なコミュニケーションの場として、カフェスペース設置
・働き方に合わせたワークスペースを選択できるようにABW対応のオフィスへリニューアルした 従業員が仕事の内容に応じて、最適な場所で仕事を進めるワークスタイル「ABW(Activity based Working)」。このABWを推進しているかを聞いた結果が図9です。
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「とても推進している」(13.4%)と「やや推進している」(30.8%)を合わせると、4割以上の企業が推進していることが分かりました。
今後の働く場所として、オフィスと自宅以外の場所(コワーキングスペース、レンタルオフィス、サテライトオフィスなど)の契約を検討しているかどうかを聞いた結果が図10です。
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「契約している」が前回(2021年)の調査から2.3ポイント増加しています。一方、「契約しない」は57.1%で、この割合も前回(2021年)調査時より10.9ポイント上昇しています。
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