にしはらグループは2022年6月10日、運営する「一番亭」などグループ飲食店の新入社員研修に、VRゴーグルでの研修メニューを導入したことを発表しました。飲食店をDX化し、働く環境をより良くすることを目指します。
静岡県三島市に本社を持つ「にしはらグループ」は、フードサービスチェーンのグループです。1951年創業の同社は、静岡県東部を中心に、以下の3ブランドの飲食店を展開しています。
・中華料理・ラーメンを提供する「一番亭」(11店)
・とんかつ専門店「かつ銀」(6店)
・お好み焼き店「ぼて福」(1店) 発表時点で、パートを含む420人のスタッフと共に運営を行っています。 同社はこれまで、一般的なOJT方式での新入社員研修を実施してきました。これは、接客や調理を学ぶおよそ50時間のプログラムで、ホールスタッフを育成します。 しかしほとんどの場合、1人前のホールスタッフに成長させるには、指導員として同じ時間、従業員が付く必要があります。研修中、指導員は他の作業が行えず、サービスの提供はできません。 そこで同社では、以下のような目的に向け、今回の研修メニューを導入しました。 ・人材不足の解消
・人材の有効活用
・サービスの向上 新しい研修メニューは、VR(仮想現実)ゴーグルを活用した「スマート接客トレーニングVR」です。同社は同VR研修を2022年6月1日から導入しています。
・とんかつ専門店「かつ銀」(6店)
・お好み焼き店「ぼて福」(1店) 発表時点で、パートを含む420人のスタッフと共に運営を行っています。 同社はこれまで、一般的なOJT方式での新入社員研修を実施してきました。これは、接客や調理を学ぶおよそ50時間のプログラムで、ホールスタッフを育成します。 しかしほとんどの場合、1人前のホールスタッフに成長させるには、指導員として同じ時間、従業員が付く必要があります。研修中、指導員は他の作業が行えず、サービスの提供はできません。 そこで同社では、以下のような目的に向け、今回の研修メニューを導入しました。 ・人材不足の解消
・人材の有効活用
・サービスの向上 新しい研修メニューは、VR(仮想現実)ゴーグルを活用した「スマート接客トレーニングVR」です。同社は同VR研修を2022年6月1日から導入しています。
via ni-g.co.jp
「スマート接客トレーニングVR」の研修メニューは、以下のような内容です。
・VRゴーグル「MetaQuest2(メタ・クエスト ツー)を使用。
・仮想空間に同社ブランドの「かつ銀」が立ち上がります。
・立ち上がった店内には来店客がいて、研修者を呼び注文を行います。研修者は、来店客の注文の聞き取り・確認・発注をすべてVRで体験できます。
・通常は人間同士でロールプレイングする研修を1人で行え、教育スタッフの負担も軽減できます。
・仮想空間に同社ブランドの「かつ銀」が立ち上がります。
・立ち上がった店内には来店客がいて、研修者を呼び注文を行います。研修者は、来店客の注文の聞き取り・確認・発注をすべてVRで体験できます。
・通常は人間同士でロールプレイングする研修を1人で行え、教育スタッフの負担も軽減できます。
via ni-g.co.jp
以下のような特徴もあります。
・発表日現在で、接客応答4パターンがインストールされていて、録画・録音も可能です。
・研修内容を教育スタッフと確認し、振り返ることで、応答の声の大きさやピッチ、イントネーションなど細部のチェックをすることができます。
・この4パターンの研修を、同社ではおよそ10時間で行います。それにより教育スタッフの経費がおよそ500万円の削減となります。 なお、VR研修は、時間・場所を問わないのも利点で、教育スタッフのスケジュールや店舗の繁忙期などに左右されず、最短期間で研修を重ねることができます。 同社は、今回のVRシステムを、以下の会社と共同開発しました。 ・地元・沼津高専出身で「ぬましんCOMPASS」(沼津市高島町)にオフィスを構える、casaliz(カサリス)
※ぬましんCOMPASSは、沼津信用金庫が運営するシェアワークプレイスです。 導入後もVR研修システムの改良は続けられており、今後もさらなるシチュエーションやエピソードを実装予定です。また、同社ブランド以外の展開・提供も、視野に入れた開発が進められています。 同社は今後も、食卓に笑顔と健康を届けることを目指し、さまざまな取り組みを行っていきます。
・研修内容を教育スタッフと確認し、振り返ることで、応答の声の大きさやピッチ、イントネーションなど細部のチェックをすることができます。
・この4パターンの研修を、同社ではおよそ10時間で行います。それにより教育スタッフの経費がおよそ500万円の削減となります。 なお、VR研修は、時間・場所を問わないのも利点で、教育スタッフのスケジュールや店舗の繁忙期などに左右されず、最短期間で研修を重ねることができます。 同社は、今回のVRシステムを、以下の会社と共同開発しました。 ・地元・沼津高専出身で「ぬましんCOMPASS」(沼津市高島町)にオフィスを構える、casaliz(カサリス)
※ぬましんCOMPASSは、沼津信用金庫が運営するシェアワークプレイスです。 導入後もVR研修システムの改良は続けられており、今後もさらなるシチュエーションやエピソードを実装予定です。また、同社ブランド以外の展開・提供も、視野に入れた開発が進められています。 同社は今後も、食卓に笑顔と健康を届けることを目指し、さまざまな取り組みを行っていきます。
あわせて読みたい編集部オススメ記事
VRで実際さながらの消火訓練、安全や防災をキーワードに適用領域拡大を模索 –
ゲームやライブといったエンターテインメント向けの技術と思われていたVRが、ビジネスでも本格的に使われ始めています。高精細な映像、動きに精緻に反応するセンサーやネットワークを組み合わすことで多彩な用途が見込まれます。「消火訓練」もそんな用途の1つです。では具体的にVRをどう使うのか。消火訓練向けのVRソリューションを提供するMXモバイリング 法人事業本部 法人ソリューション事業部 ソリューション推進部 マネージャーの大野雄吾氏と、ソリューション推進部の下畑博史氏に話を聞きました。
1分で解る! 今さら聞けないDX用語集【VR】 –
DXに関連する言葉の中には聞きなれない用語が少なくありません。DXを語るなら、まずはそれらの用語をきちんと理解することが不可欠。そこでDX初心者向けに、DXにまつわる基本的な用語をやさしく解説します。今回は「VR」。