XEN GROUPはクラウド型の勤怠管理システム「kincone」を導入しました。紙ベースの勤怠管理をクラウド化したことで、年間142万円のコスト削減と1万6000枚のペーパーレス化に成功しました。導入を支援したソウルウェアが2022年6月28日、発表しました。
XEN GROUPは、食品機械や産業機械などの機械を開発・製造する香川県の企業。同社はこれまで、100人近くの従業員が日報を紙で作成し、リーダーがそれを見ながら1カ月分をまとめて残業や欠勤状況をExcelに入力していました。このファイルを経営管理部が集計し、給与を算出していました。
しかし、毎日100枚以上の紙と印刷代がかかるほか、紙で紛失や汚れてしまうリスクがあります。さらに、Excel入力業務の負担、従業員は月途中で残業時間や有休消化状況を把握できないなどの課題もありました。
そこで同社は、経営管理部が先導し、社内DXの一環として勤怠管理クラウド「kincone」を導入しました。製造現場の従業員に1台ずつPCを付与するのは現実的ではなかったため、スマートフォンで利用でき、ID単価が月額200円(1人あたり)と安いのが導入の決め手となりました。
同社では、各工場や事務所の出入り口に「kincone」アプリをインストールしたiPadを設置。従業員はFelica対応のICカードをタッチすれば出勤・休憩・退勤を打刻できるようにしました。
via soulware.jp
なお、打刻データは同社が導入する「kintone」と連携します。経営管理部は連携データをもとに給与計算することができます。
そのほか、有給休暇の申請にも利用します。経営管理部が従業員ごとに専用QRコードを作成し、従業員はそれを自身のスマートフォンで読み取ってWebフォームから上長に申請できるようにしました。
「kincone」導入前は、インク代や紙代などの経費、各従業員が日報を記入する時間とリーダーの集計入力作業といった人件費に年間約184万円かかっていました。導入後は、従業員分のアカウント料金(月額1人200円)と人件費を合わせても42万円で済むことから、年間142万円のコストを削減しました。日報に使っていた紙も年間1万6000枚削減しました。
via soulware.jp
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同社は今後、資源の有効活用や業務効率化を一層目指すほか、自社専用の生産管理システム構築を視野に入れます。
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