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餃子が熱い! 行列ができる専門店から無人店まで出店加速

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日本人にとってもはや国民食ともいえる「餃子」。その人気はとどまることを知らず、餃子を売りにする専門店も数多く出店しています。さらに最近は至る所で見かけるようになった無人店も人気。餃子人気がじわじわ盛り上がりつつあります。

行列に並んでも食べてみたい…。そんな料理の1つが餃子ではないでしょうか。見た目に大差はないものの、食べてみると店ごとの味や特徴を強く感じられる。そんな魅力が餃子にはあります。

そもそも餃子の人気店は少なくありません。思い浮かべるだけでいくつも挙げられる人もいるのではないでしょうか。代表的な店といえば、「餃子の王将」(大阪)、「みんみん」(宇都宮)、「餃子の福包」(宇都宮)、「原宿餃子楼」(東京)、「餃子ラウンジ」(東京)などがあります。さらに「大阪王将」や「551蓬莱」など、根強い人気を誇る人気店もあります。

そんな中、餃子マニアをうならせる人気店を展開する企業があります。それがマニアプロデュースです。同社はその名の通り、マニア向けの店舗「餃子マニア」を各地で展開します。例えば、東京都港区の「餃子マニア 品川本店」、神奈川県川崎市の「むさこのギョウザマニア」、さらには東京都練馬区に9月20日、オープンを予定します。2024年1月には東京都港区に「餃子マニア 虎ノ門店」もオープン予定です。

「餃子マニア」の売りは、注文を受けて一から皮を伸ばし作られる“包みたて”ギョウザ。モチっと風味豊かな皮と、噛んだ途端に口いっぱいに溢れる肉汁が特徴の手包餃子です。焼餃子用と水餃子用、それぞれ特製の皮を開発します。さらに、常連様や餃子フリークな方に人気が高い「月替わりの餃子」も人気です。

図1:大きな“羽”が特徴的な焼き餃子(出典:マニアプロデュース)

一方、最近注目を集めているのが、餃子の無人販売店です。店員が常駐しない、冷凍餃子を販売する専門店で、24時間営業やいつでも気軽に購入できる利点を活かし、店舗が急拡大中です。

帝国データバンクが2023年9月15日に発表した調査結果によると、餃子の無人店はコロナを機に急増。2023年7月末時点で約1400店に達するといいます。2020年度末が131店だったことから、わずか3年で約10倍に増えています。

図2:餃子無人販売店 店舗数推移(出典:帝国データバンク)

さらに、冷凍餃子の無人販売事業に進出した企業の進出時期を見ると、多いのは「2021年度中」で、全体の6割がこの時期に参入しているといいます。こうしたビジネスに成功した企業が多いことから、2022年度以降に新たに参入した企業も2割を占めています。なお、2022年度末時点でシェアが大きかった餃子無人販売店は「餃子の雪松」ブランド(運営:YES)で、全国シェアのおよそ3割を占めています。

もっとも餃子の無人販売店の出店数もいよいよ鈍化傾向が見られると帝国データバンクは分析します。これまで店舗数の急増を支えてきた出店ペースも、2023年度に入って鈍化傾向にあるといいます。さらには店舗の閉鎖や事業の断念といった動きも見られ、市場は「飽和状態」に近づきつつあります。調査対象となった67の餃子無人店で販売する餃子1個当たりの価格は約30円と、市販冷凍餃子に比べるとやや割高な点も、物価高で節約志向が強まる中では逆風となる可能性もあります。

餃子人気を支える無人販売店。今後は利用者の獲得合戦を強いられるかもしれません。24時間営業といった利便性に加え、味や品質、さらには価格で価値を提供できるか。今後の動向が楽しみです。

関連リンク
マニアプロデュース株式会社
株式会社帝国データバンク
「餃子ニュー岐阜」オープン!平日でも行列必至。ミシュランに選出された餃子の名店/ソトコト・オンライン
※「餃子ニュー岐阜」は2023年1月に閉店しました。

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