埼玉工業大学は2022年5月18日、工学部機械工学科の総合実験実習棟、通称「スマートデザインファクトリー」を今年度より稼働開始したことを発表しました。同施設は、DX時代のスマートファクトリーへ対応できるエンジンアの育成に向け、最新の教育・研究を可能にするものです。同施設には、日本のものづくりが得意としてきたNC工作機械からAI・IoTなど最新の生産設備までを配置した「ファクトリーゾーン」があります。さらにそれらを支える周辺技術を備えた「ラボゾーン」で構成されます。そして棟全体で、学内外のものづくりの「発信基地」を目指した運用が開始されています。
埼玉工業大学(略称:埼工大)は、現在の深谷市で1976年4月に設置されました。工学部の機械工学科では、「新たなものづくり技術・ロボット技術で新しい価値を創造する」人材育成を目指しています。同学科には、以下の2つの専攻があります。
・機械工学専攻
・ロボット・スマート機械専攻(2021年4月設置) 同学科では、ものづくりを視野に入れて実体験を重視した現場型教育をベースにしています。そして、ロボットや次世代産業システム、次世代モビリティシステムなどを創造するエンジニアやクリエイターの育成にも力を入れています。今回、スマートファクトリーの実現に向けた人材育成に対応するため、最新の教育・研究環境を整備した機械工学科総合実験実習棟の利用を開始したとのことです。 総合実験実習棟(34号館)は、延床面積約2000㎡の2階建てです。これまで学内に点在していた実習機器や設備を集約し、機械工学関連の実験・実習・研究が効果的に展開できる環境を整備しました。
・ロボット・スマート機械専攻(2021年4月設置) 同学科では、ものづくりを視野に入れて実体験を重視した現場型教育をベースにしています。そして、ロボットや次世代産業システム、次世代モビリティシステムなどを創造するエンジニアやクリエイターの育成にも力を入れています。今回、スマートファクトリーの実現に向けた人材育成に対応するため、最新の教育・研究環境を整備した機械工学科総合実験実習棟の利用を開始したとのことです。 総合実験実習棟(34号館)は、延床面積約2000㎡の2階建てです。これまで学内に点在していた実習機器や設備を集約し、機械工学関連の実験・実習・研究が効果的に展開できる環境を整備しました。
via www.sit.ac.jp
同棟は、「ファクトリーゾーン」と「ラボゾーン」という2つのゾーンから構成されています。また、エントランスを中心に、建物内に木材を使用しています。それにより、自然と調和した温もりのある「ものづくりの場」となっています。
2つのゾーンのうち「ファクトリーゾーン」には、NC(数値制御)マシンや各種工作機械のほか、AI・IoTなどの機能を搭載した最新の生産設備があります。日本のものづくりが得意としてきたNC工作機械から最新の生産設備までを、概ね時代の変遷になぞらえて配置しています。
ファクトリーゾーンは、幅48mの無柱大空間による広大なスペースの吹き抜け構造です。壁のない一体化した共有空間にある、以下6つのエリアで構成されています。
・工作機械の実習のための4つのエリア
・IoT設備を備えるエリア
・学生の発想力を具現化するためのファブラボスペースとユニバーサルデザインやバリアフリーを検証するエリア これらが1つの空間に存在し、専門領域を超えたコラボレーションが生まれやすい環境となっています。また、2階ホールから実習工場全体を眺めることができるため、ものづくりの流れを俯瞰的に捉えることが可能です。さらに大学の実習設備としては例の少ない、2.8tの天井クレーンも設置されています。
・IoT設備を備えるエリア
・学生の発想力を具現化するためのファブラボスペースとユニバーサルデザインやバリアフリーを検証するエリア これらが1つの空間に存在し、専門領域を超えたコラボレーションが生まれやすい環境となっています。また、2階ホールから実習工場全体を眺めることができるため、ものづくりの流れを俯瞰的に捉えることが可能です。さらに大学の実習設備としては例の少ない、2.8tの天井クレーンも設置されています。
via www.sit.ac.jp
一方「ラボゾーン」では、以下のような装置や設備を各所に設置しています。
・クリーンエネルギーとして注目の高まる水素エネルギーの活用として、水素吸蔵合金を利用した熱駆動型冷凍機用水素吸蔵放出装置
・地球環境問題の主軸となるエネルギー問題に積極的に取り組む設備
・研究開発で生まれた各技術評価のための材料試験装置
・その他、検査機器など
・屋上にはソーラーパネルを設置 これらにより、棟内全体がSDGsを学べる施設となっているとのことです。 同学ではこのように、さまざまな角度から、未来志向の総合的なものづくりの場として、棟全体で学内外のものづくりの「発信基地」を目指しています。また、学生の興味や関心を引き出す工夫を積極的に取り入れ、「ものづくり」から「ことづくり」への発展を狙ったスマートデザインを生み出す場と環境を整備しています。 そして、スマートデザインやスマートエネルギーに関わる設備を通じて実感的に学ぶことで、3Kから3S(Safety, Sustainable, Satisfaction)へと通ずるものづくりを考え、DX時代をリードする未来志向のエンジニアを育てていきます。
・地球環境問題の主軸となるエネルギー問題に積極的に取り組む設備
・研究開発で生まれた各技術評価のための材料試験装置
・その他、検査機器など
・屋上にはソーラーパネルを設置 これらにより、棟内全体がSDGsを学べる施設となっているとのことです。 同学ではこのように、さまざまな角度から、未来志向の総合的なものづくりの場として、棟全体で学内外のものづくりの「発信基地」を目指しています。また、学生の興味や関心を引き出す工夫を積極的に取り入れ、「ものづくり」から「ことづくり」への発展を狙ったスマートデザインを生み出す場と環境を整備しています。 そして、スマートデザインやスマートエネルギーに関わる設備を通じて実感的に学ぶことで、3Kから3S(Safety, Sustainable, Satisfaction)へと通ずるものづくりを考え、DX時代をリードする未来志向のエンジニアを育てていきます。
●総合実験実習棟について | |
主な設備 | 旋盤、フライス盤、ボール盤、精密切断機、卓上グラインダー、ノコ盤(木材用)、ボール盤(木材用)、角ノミ盤、カンナ盤、油圧プレス機、CNC工作機械(一部IoT機能付き)、ワイヤーカット放電加工機、細穴加工機、射出成形機(IoT機能付き)、半自動溶接機、3D光造形機、3Dスキャナ、3Dプリンタ、小型レーザ加工機(マーキング、薄板切断)、ラップ盤、引張試験機、硬さ試験機、衝撃試験機 |
概要 | 鉄筋コンクリート造2階建、1階工場部と1階実験実習室4部屋および管理室、2階実験実習室4部屋と教室1部屋で構成。
延べ床面積:1981.74㎡、幅48.0m、奥行き28.6m、高さ12.6m
|