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国家資格取得のための講座、予備校関係者はデジタル化によってある問題を懸念

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イー・コミュニケーションズは、国家資格講習のeラーニング推進に関する実態調査を行いました。この調査では、教育関連機関や資格試験予備校に勤務する100名を対象に、現在の講習実施形態や今後のデジタル化意向、推進に向けた課題などについてレポートされています。

調査の結果、最も多くの回答を得たのは「対面式講習」で41.0%を占める一方で、今後5年以内に「デジタル化」を希望する回答が61.9%に達しました。このことから、多くの機関が待望しているデジタル化の流れが顕著となりました。さらに、ほぼ8割の参加者が今後の講習において「eラーニング推進」の必要性を実感している一方で、43%の方々が「離席の検知・防止」を課題として挙げています。

出典:株式会社イー・コミュニケーションズ

特に離席の検知に関しては、現在の教育環境では受講者の集中力を保つことが難しいという声が多く寄せられています。eラーニングの特性上、受講者がどの程度コースに参加しているのかを正確に把握する難しさが表面化しています。これに対する回答者の意見として、システム導入コストや法令上の制約、そして受講者の理解度確認が困難であることも指摘されています。そうした中でも、81%の調査対象者は「リアルタイム不正検知システム」の導入によって、eラーニング推進が進みやすくなるとの前向きな意見を寄せています。具体的には、受講中のリモート監視や本人認証、ID・パスワード管理などのシステムを導入することで、受講の信頼性向上が期待されるとのことです。

出典:株式会社イー・コミュニケーションズ

調査によって明らかにされたのは、国家資格講習のデジタル化が必要不可欠な進行状況にあるということです。しかし、自動化と効率化が進む一方で、信頼性を確保するために解決しなくてはならない課題も存在していることが浮き彫りになりました。今後、eラーニングの環境をさらに充実させるためには、適切なシステムと運用方法を見つけ出し、成果を最大限に引き出す必要があるでしょう。国や地方自治体、教育機関は、今後ますますデジタル化の流れが進む中で、受講者のニーズに応えられるようなサポート体制を確立し、信頼性のあるeラーニング環境を構築していかなければなりません。資格教育におけるデジタル化の進展は、受講者の確かな学びを支える重要な要素となることでしょう。そのための技術やシステムの整備は、今後の目標の一つです。

レポート/DXマガジン編集部熊谷

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