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ウソか?真実か?マンガ制作会社が展開するフェイクなAIニュースサイト

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CGマンガ制作会社マンガチューバースタジオは2023年2月28日、AIによる画像や文を活用したフィクション記事サイト「潜在新聞」を公開しました。

 「衛星ストーキングという新しい犯罪。19歳地下アイドルの被害実態」
 「M1優勝を狙う東大出身のチャットボットのスタートアップ企業」
 「視野共有カップルが急増。その秘密に迫る。」  潜在新聞のサイトには、こんな記事が並んでいます。AIを活用して作った架空の出来事を報じているのです。扱うテーマは、10年以内に起こりそうな潜在的ニュース。  記事に使われている画像は、一見すると普通の写真ですが、よく見るとどこか現実離れして見えるCG画像。一部の記事画像には顔にモザイクがかけられていて、怪しさも申し分ない出来栄えです。  Stable diffusion、Midjourneyといった画像生成AIや、ChatGPTを代表とする文章生成AIといった革新技術が大きな注目を集め、SFで描かれてきた世界が現実のものになりつつありますが、潜在新聞はSFとして楽しめて、ときにはっとさせられるネタサイトに仕上がっています。  架空のニュースを扱うサイトとしては虚構新聞が老舗ですが、虚構新聞がウイットや現実に対する皮肉に富んだ記事を人間が書いているのに対して、潜在新聞はシリアスなルポタージュ調の記事が多い点や、AIで生成したコンテンツを使っている点で異なります。  ポスト・トゥルースやフェイクニュースといった言葉が広まったのは2016年頃。当時は、真実と嘘とが入り交じってほとんど区別がつかない世界になったといわれました。そこからさらに時代は進み、今は、人が作ったものなのかAIが生成したものなのかがわからない世界になりつつあります。そんなことを考えると、潜在新聞は、今の現実を鋭く表現したコンセプチュアルアートに見えてきます。
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