住友電工情報システムは2022年8月23日、エンタープライズサーチソフト「QuickSolution」の機能強化を発表しました。AIを使ったチャットボット機能を追加し、質問に対する回答が記載されたエリアを既存マニュアルから抽出して回答します。同年9月1日より販売を開始します。
「QuickSolution」は社内ネットワーク上のNASやクラウドサービスを対象にファイルを全文検索するソフトウエア。 SharePoint OnlineやBoxなど、社内外に点在する情報を横断的に全文検索し、業務の効率化やナレッジマネジメント推進を支援します。2001年の発売以来、4300サーバ以上の導入実績があります(2022年8月時点)。
今回提供を開始する新版(Ver.12.3)では、オプションであるAIチャットボット機能を追加。チャットボットに寄せられた質問に対し、回答を記載する可能性の高いエリアを、既存のマニュアルから抽出して回答します。回答には、抽出したテキストが記載されたマニュアルへのリンクも提示。ワンクリックでマニュアルの該当箇所をビューワで表示するため、関連情報も容易に確認できます。さらに、既存マニュアルをそのまま活用することから、新規にFAQを作成する手間もかかりません。
チャットボットで解決できない質問にも対応します。チャットボットとのやりとりで解決しない場合、QuickSolutionでは検索画面とシームレスに連携し、オンプレミスかクラウドサービスかを問わず、社内外に点在する情報を横断検索します。一般的なチャットボットでは最終的にはコールセンターなどに問い合わせることがほとんどです。そのため、コールセンターなどへの問い合わせ対応減少によるコスト削減を見込めます。
従来のフリーワード入力による検索と、クリックだけで情報を探せるナビゲート型のClick Navi(クリックナビ)に加え、今回強化したチャットボット機能を組み合わすことで、より効果的なナレッジ活用を促進し、企業のDX基盤構築を推進します。
同社はインターネット検索以上の手軽さで、社内情報を簡単に検索できる環境づくりを目指します。“AIで「探し方」改革!”をキーワードに、今後も企業のDX推進をサポートする製品開発に取り組む考えです。
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