武蔵野大学は2023年9月5日、「ウェルビーイング学部」の開設を発表しました。ウェルビーイング研究の第一人者を学部長に迎えるなどして、個人の幸福と社会全体の調和をデザインできる人材育成に乗り出します。学部は2024年4月に開設します。
武蔵野大学が新設する「ウェルビーイング学部」では「ウェルビーイング」の複合的な理解を追求。「生きとし生けるものがウェルビーイングに満ちた世界」を創造的にデザインできる人材の育成を目指します。なお同大学によると「ウェルビーイング」を学部とするのは世界初だといいます。
「ウェルビーイング学部」開設に伴い、文部科学省から開設と収容定員の増加に係る学則変更について正式に認可。学部長にウェルビーイング研究の第一人者である前野隆司教授を迎え、2024年4月より開設します。
具体的には、基礎・教養から専門まで3つの科目群で構成したカリキュラムを用意します。科目群と目的は次の通りです。
・基盤科目群／ウェルビーイングの基礎となる「ウェルビーイングデザイン」「ウェルビーイングリテラシー」を学び、基礎力を身に付けます。
・探究する科目群／自己理解、自然・環境、地域・医療・福祉、ビジネス、国際理解について体験的に学修し、知識・スキルを身に付けます。
・創造する科目群／ウェルビーイングな人生、製品・サービス、コミュニティ、教育等をデザインするスキルを身に付けます。各人が設定したテーマ（個人、自然、農・食、地域、サービス、国際等）に対して幸せな世界をデザインしていきます。
さらに年次ごとに特徴的な科目も用意します。
・自然・環境プロジェクト（2年次必修）／現代社会の思考中心の生活から離れ、自然の中で感性、感覚を高めるために、農業水産業分野の現場において4週間以内の学外学修を行います。自然とのつながり、集団生活、地域の住民との関わり、仲間との対話を通じて人類のウェルビーイングと自然との関係について深く学びます。
・地域・ビジネスプロジェクト（3年次必修）／地域・福祉・ビジネスの現場において4週間以内のインターンシップ体験を行います。産業の現場での体験や活動を通して社会課題と可能性について実践的に理解します。
・未来デザインプロジェクト（3年次必修）／各人の個性的な提案を切磋琢磨することを目的に、グループでウェルビーイングな製品・サービス・コミュニティーなどのデザイン方法を学び、新たな提案を行います。グループでイノベーションを起こすための方法についての理解を深め、ウェルビーイングなデザイン創出も行います。
・海外インターンシップ（2・3・4年次選択）／オーストラリア、フィジー、スウェーデン、フランス、ハワイ等の海外へ赴き、２週間以内のインターンシップ体験を行います。現地の現状を理解し、課題を解決する経験を通して、多様な価値観を尊重し国際的視野を持った、世界で活躍する力を育みます。
ウェルビーイング学部の概要
名称：ウェルビーイング学部 ウェルビーイング学科
定員：入学定員80人 2年次編入学定員10人（収容定員350人）
授与する学位：学士（ウェルビーイング）
専任教員：16人
開設時期：令和6年（2024年）4月1日
設置場所：武蔵野大学武蔵野キャンパス（東京都西東京市新町一丁目１番20号）
あわせて読みたい編集部オススメ記事
