2024年10月30日、NTT西日本、地域創生Coデザイン研究所、関西みらい銀行が関西圏を中心とする持続的な森林管理や地域脱炭素化に向けた業務提携を発表しました。この連携により、森林資源を活用した地域資源の効率的な活用や持続可能な地域経済の実現を目指します。国の2050年カーボンニュートラル達成に向けて、民間企業を含むさまざまな事業者が温室効果ガス排出削減に取り組む中、カーボン・クレジットの重要性が高まっています。特に、N国が認定する「J-クレジット制度」に基づくカーボン・クレジットは、森林の管理と地域資源の活用において重要な役割を果たしています。
しかし、国内の森林や林業分野は様々な課題に直面しています。主な問題として、人手不足や放置林、木材価格の低迷などが挙げられ、これらの問題に取り組むための持続的な森林管理が求められています。NTT西日本と地域創生Coデザイン研究所は、これまでの実績を活かして森林資源を中心にした地域資源の活用によるカーボン・クレジットの創出を進めています。また、関西みらい銀行は豊富な顧客基盤を持ち、地域内のカーボン・オフセット利用ニーズに対応することができます。
今回の提携では、森林管理に関わる地方公共団体や民間企業の問題を把握し、伴走する支援を行います。さらに、地域の顧客が必要とするカーボン・クレジットの創出ニーズに応じたソリューションの提供やコンサルティングを通じて、地域の脱炭素化を促進します。これにより、関西におけるカーボン・クレジットの地産地消を実現し、循環型経済の構築を目指します。
今後の展開として、NTT西日本と地域創生Coデザイン研究所は、全国の他地域においても金融機関と連携を深め、地域特有の課題に対処した持続可能な社会の構築を推進します。このように、関西圏での森林管理や地域脱炭素化に向けた取り組みは、地域経済の活性化や環境保全という二つの側面から、今後の日本社会に貢献することが期待されています。
この業務提携は、関西の森林資源を有効活用し、地域の持続可能性を高める大きな一歩です。各社が連携し、地域のニーズに応じた支援を行うことにより、より良い未来を創出していくことが求められています。地域の人々が恩恵を受けられるような持続可能な取り組みが進むことで、関西圏が見本となるような成功事例が生まれていくことを期待しています。
【関連リンク】
西日本電信電話株式会社
https://www.ntt-west.co.jp/
執筆:DXマガジン編集部