マーケティングオートメーション(MA)ツール「SATORI」を開発・提供するSATORIは2022年9月22日、「企業のSDGsにおける取り組み状況」を調査した結果を発表しました。調査は、マーケティングやセールス部門に従事する企業の関係者620人を対象に、「MA導入実態調査」と併せて実施されました。
MA(マーケティングオートメーション)ツールの「SATORI」は、企業のマーケティング活動を支援し、売り上げ拡大に貢献できるというものです。リード情報(メールアドレスを含む個人情報)獲得前の、匿名Webユーザーに対しての顧客育成(ナーチャリング)などの機能があります。
「SATORI」を開発・提供するSATORIは今回、マーケティングやセールス部門に従事する企業の関係者を対象に「MA導入実態調査」および「企業のSDGsにおける取り組み状況と意識調査」を実施しました。
9月25日は、2015年に国連でSDGs(持続可能な開発目標)が採択された日です。SDGsとして、2030年までに世界で達成すべき17の国際目標が設定されました。そのため9月25日を含む1週間は「SDGs週間」と呼ばれ、世界中でイベントなどが開催されます。
今回、SATORIはSDGs週間に合わせて、以下のような実態を把握すべく調査を行いました。
・セールスやマーケティング領域で、SDGsがどのように捉えられ、取り組まれているのか
・またセールスやマーケティングにどのような影響や効果があるのか 調査の概要は、以下の通りです。
・またセールスやマーケティングにどのような影響や効果があるのか 調査の概要は、以下の通りです。
MA導入実態調査/企業におけるSDGsへの取り組み状況や意識に関する調査 | ||
調査期間 | 2022年7月22日(金)~7月25日(月) | |
方法 | インターネット調査(実施:株式会社マクロミル) | |
調査地域 | 関東1都6県(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、茨城県、群馬県、栃木県)、
関西2府4県(京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、滋賀県、奈良県)、静岡県
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調査対象 | 20~59歳の男女のうち、調査地域在住者で、営業/企画マーケティング/経営企画・事業企画・営業企画・商品開発/広報・宣伝 関連職従事者/システム・ツール選定関与者 | |
サンプル数 | 合計620サンプル |
調査結果のサマリーとして、以下が挙げられています。
●SDGsの認知理解は84.7%と高いが、取り組んで成果が出ている企業は3割程度
●特に取り組みが進んでいるのは、「目標8:働きがいも経済成長も」「目標5:ジェンダー平等を実現しよう」。目標に取り組んでいる理由は「社会的意義」に続き「現場社員の共感」 以下に、それぞれの調査結果を紹介します。 ●SDGsの認知理解は84.7%と高いが、取り組んで成果が出ている企業は3割程度
まず、SDGsの認知(知っているか)と、取り組み(どのように取り組んでいるか)についてたずねました。認知については、以下のような結果になりました。 ・SDGsを認知理解(「知っている・理解している」):84.7%
・SDGs「知っているが理解していない」:12.7% 上記を合わせて、97.4%は「SDGs」という言葉を認知しているという結果になりました。一方、自社の取り組み状況について聞いた結果は、以下のようになりました。 ・「積極的に取り組んでおり成果が出ている」:33.4%
・「取り組んでいるが成果が出ていない」:32.0%
・「取り組めていない」:28.0% 「取り組んでいるが成果が出ていない」「取り組めていない」と、課題感を感じる企業が大半という状況が判明しました。
●特に取り組みが進んでいるのは、「目標8:働きがいも経済成長も」「目標5:ジェンダー平等を実現しよう」。目標に取り組んでいる理由は「社会的意義」に続き「現場社員の共感」 以下に、それぞれの調査結果を紹介します。 ●SDGsの認知理解は84.7%と高いが、取り組んで成果が出ている企業は3割程度
まず、SDGsの認知(知っているか)と、取り組み(どのように取り組んでいるか)についてたずねました。認知については、以下のような結果になりました。 ・SDGsを認知理解(「知っている・理解している」):84.7%
・SDGs「知っているが理解していない」:12.7% 上記を合わせて、97.4%は「SDGs」という言葉を認知しているという結果になりました。一方、自社の取り組み状況について聞いた結果は、以下のようになりました。 ・「積極的に取り組んでおり成果が出ている」:33.4%
・「取り組んでいるが成果が出ていない」:32.0%
・「取り組めていない」:28.0% 「取り組んでいるが成果が出ていない」「取り組めていない」と、課題感を感じる企業が大半という状況が判明しました。
via satori.marketing
次に、「積極的に取り組んでおり成果が出ている」と回答した企業を規模別(従業員数別)に見たところ、以下のようになりました。
・5,000人以上:54.1%
・1,000人以上5,000人未満:35.6%
・300人以上1,000人未満:40.2% 上記の300人以上の企業では、全体平均を上回る結果となりました。しかし、従業員300人未満の企業では全体平均を下回り、相対的に低めの割合となりました。
・1,000人以上5,000人未満:35.6%
・300人以上1,000人未満:40.2% 上記の300人以上の企業では、全体平均を上回る結果となりました。しかし、従業員300人未満の企業では全体平均を下回り、相対的に低めの割合となりました。
via satori.marketing
また、「MA実態調査」との相関で分析された以下の結果も公表されています。
・MAツールを導入している企業では「積極的に取り組んでおり成果が出ている」が69.8%と、未導入の企業(30.2%)よりもSDGsの取り組みが進んでいる。
なお、「取り組んでいるが成果が出ない理由」および「取り組まない理由」を聞いた結果、「社内の人材不足、推進する部門や組織がないから」がともに1位だったとのことです。
そのことから、SDGsの取り組みの成否には人材や組織体制が影響していると推察されました。また、「取り組んでいるが成果が出ていない理由」として、「自社の売上につながらないから」との回答が4分の1ほど(25.4%)あり、経済性との両立にも課題があると分析されました。
以上のことから、同社では以下のように結論付けています。
・人材や組織体制がSDGsの取り組み状況に影響
・MAツールを導入している企業では、未導入の企業よりもSDGsの取り組みが進んでいる ●特に取り組みが進んでいるのは、「目標8:働きがいも経済成長も」「目標5:ジェンダー平等を実現しよう」。目標に取り組んでいる理由は「社会的意義」に続き「現場社員の共感」
SDGsでは、17項目の目標が掲げられています。そのうち「実際に取り組んでいるSDGsの目標」をたずねたところ、以下の回答が上位になりました。 ・1位:目標8「働きがいも経済成長も」(全体:41.0%)
・2位:目標5「ジェンダー平等を実現しよう」(全体:39.7%)
・3位:目標3「すべての人に健康と福祉を」(全体:37.1%) これは「今後取り組みたいSDGsの目標」を聞いた質問でも同様だったとのことです。
・MAツールを導入している企業では、未導入の企業よりもSDGsの取り組みが進んでいる ●特に取り組みが進んでいるのは、「目標8:働きがいも経済成長も」「目標5:ジェンダー平等を実現しよう」。目標に取り組んでいる理由は「社会的意義」に続き「現場社員の共感」
SDGsでは、17項目の目標が掲げられています。そのうち「実際に取り組んでいるSDGsの目標」をたずねたところ、以下の回答が上位になりました。 ・1位:目標8「働きがいも経済成長も」(全体:41.0%)
・2位:目標5「ジェンダー平等を実現しよう」(全体:39.7%)
・3位:目標3「すべての人に健康と福祉を」(全体:37.1%) これは「今後取り組みたいSDGsの目標」を聞いた質問でも同様だったとのことです。
via satori.marketing
また、上記の目標のそれぞれについて「取り組んでいる理由」を聞いたところ、以下のような結果となりました。
・1位:「社会的な意義があるから」(目標8:32.9%/目標5:33.9%/目標3:28.2%)
・目標8と目標5で2位:「現場社員が共感しているから」(目標8:31.2%/目標5:27.2%) 一方で、以下のように自然環境に関するものは、実際に取り組んでいる割合が低い結果となりました。 ・目標6「安全な水とトイレを世界中に」
・目標14「海の豊かさを守ろう」
・目標15「陸の豊かさも守ろう」 調査では、事業内容(BtoBとBtoC)にかかわらず、上位の目標は同じだったとのことです。そのことから、以下のように分析されました。
・日本の企業におけるSDGsの取り組みでは「人」に関する項目の優先度が高い(「人」を重視する)傾向にある 関連リンク
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・目標14「海の豊かさを守ろう」
・目標15「陸の豊かさも守ろう」 調査では、事業内容(BtoBとBtoC)にかかわらず、上位の目標は同じだったとのことです。そのことから、以下のように分析されました。
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