デル・テクノロジーズは2022年6月29日、企業のIT投資の動向について調査した結果を発表しました。「新しい働き方」で注目が集まっているIT関連の中小企業の経営者と従業員を対象に、IT投資の必要性と課題などが調査されました。
「働き方改革」の風潮や、コロナ禍以降テレワークの普及が加速する中、IT関連中小企業のIT投資動向について注目が高まっています。
デル・テクノロジーズは今回、それに関する意識調査を実施した結果を発表しました。調査は、2022年5月、全国のIT関連の中小企業(従業員数1~99人)の経営者および従業員870人に対して実施されました。
調査の概要として、以下のような項目が挙げられています。
●IT関連中小企業の7割以上が、自社のビジネスにIT投資の必要性を感じている。
●IT投資の二大課題「予算不足」「ノウハウ不足」、続いて「人材不足」。多くの企業が課題への対策にまでは手が回っていない状況。
●IT関連中小企業の8割がサーバーを保有、3割の企業が1年以内に1台以上導入予定。
●1年以内にサーバーの導入またはリプレイスを予定している約半数が、ITインフラ整備やDX促進など今後のビジネスの発展を支援する企業があれば相談したいと回答。 以下に、それぞれの調査結果の内容を説明します。 ●IT関連中小企業の7割以上が、自社のビジネスにIT投資の必要性を感じている。
まず「自社のビジネスにとってIT投資の必要性を感じているか」をたずねました。 ・「とてもそう思う」:36.7%
・「ややそう思う」:35.5% 上記を合わせて、全体の7割(72.2%)が、IT投資の必要性を感じていると回答しました。
●IT投資の二大課題「予算不足」「ノウハウ不足」、続いて「人材不足」。多くの企業が課題への対策にまでは手が回っていない状況。
●IT関連中小企業の8割がサーバーを保有、3割の企業が1年以内に1台以上導入予定。
●1年以内にサーバーの導入またはリプレイスを予定している約半数が、ITインフラ整備やDX促進など今後のビジネスの発展を支援する企業があれば相談したいと回答。 以下に、それぞれの調査結果の内容を説明します。 ●IT関連中小企業の7割以上が、自社のビジネスにIT投資の必要性を感じている。
まず「自社のビジネスにとってIT投資の必要性を感じているか」をたずねました。 ・「とてもそう思う」:36.7%
・「ややそう思う」:35.5% 上記を合わせて、全体の7割(72.2%)が、IT投資の必要性を感じていると回答しました。
via www.dell.com
●IT投資の二大課題「予算不足」「ノウハウ不足」、続いて「人材不足」。多くの企業が課題への対策にまでは手が回っていない状況。
次に、「自社におけるIT投資についての課題」についてたずねたところ、以下2つが上位の回答となりました。 ・「推進するための予算が不足している」:35.5%
・「推進するためのノウハウが不足している」:35.4% また「推進できる人材がいない・不足している」との回答も30.4%に上りました。
次に、「自社におけるIT投資についての課題」についてたずねたところ、以下2つが上位の回答となりました。 ・「推進するための予算が不足している」:35.5%
・「推進するためのノウハウが不足している」:35.4% また「推進できる人材がいない・不足している」との回答も30.4%に上りました。
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先の「IT投資についての課題」への質問で、「予算が不足している」との回答者に、「今後のIT予算の増減」についてもたずねました(n=312)。その結果、以下のような回答率になりました。
・「変わらない」:63.8%
・「増加予定である(23.1%)」「大幅に増加予定である(1.9%)」:25.0%
・「減少予定である(9.0%)」「大幅に減少予定である(2.2%)」:11.2% 「変わらない」と「減少予定」を合わせると75%に上りました。結果として、予算不足の課題にまでは対応できていない状況が見受けられました。 また、先のIT投資の課題について、「推進できる人材がいない・不足している」と人材不足を挙げた回答者に、IT担当者の増員予定についてたずねました(n=267)。その結果、以下のような回答率になりました。 ・「変わらない」:53.9%
・「増加予定である(35.6%)」「大幅に増加予定である(7.1%)」:42.7%
・「減少予定である(2.2%)」「大幅に減少予定である(1.1%)」:3.3% つまり、半数以上が「変わらない」と回答し、それと「減少予定」と合わせた結果(57.2%)は、「増加予定」の42.7%を上回る結果となりました。 IT投資を「推進できる人材の不足」がIT投資の障壁になっているものの、「IT担当者増員を予定していない」企業が半数以上であることも判明しました。 さらに、IT投資の課題として「ノウハウ不足」を挙げた回答者に、「現在ITインフラ周りの整備、サポートを相談できる企業があるか」をたずねました。その結果、以下の回答が上位に挙げられました。 ・「相談できる企業があるが、対応は不足している」:41.2%
・「相談できる企業はない」:32.5% 上記を合わせて7割以上(73.7%)の企業では、「IT整備について信頼して相談できる企業がない」現状が明らかになりました。
・「増加予定である(23.1%)」「大幅に増加予定である(1.9%)」:25.0%
・「減少予定である(9.0%)」「大幅に減少予定である(2.2%)」:11.2% 「変わらない」と「減少予定」を合わせると75%に上りました。結果として、予算不足の課題にまでは対応できていない状況が見受けられました。 また、先のIT投資の課題について、「推進できる人材がいない・不足している」と人材不足を挙げた回答者に、IT担当者の増員予定についてたずねました(n=267)。その結果、以下のような回答率になりました。 ・「変わらない」:53.9%
・「増加予定である(35.6%)」「大幅に増加予定である(7.1%)」:42.7%
・「減少予定である(2.2%)」「大幅に減少予定である(1.1%)」:3.3% つまり、半数以上が「変わらない」と回答し、それと「減少予定」と合わせた結果(57.2%)は、「増加予定」の42.7%を上回る結果となりました。 IT投資を「推進できる人材の不足」がIT投資の障壁になっているものの、「IT担当者増員を予定していない」企業が半数以上であることも判明しました。 さらに、IT投資の課題として「ノウハウ不足」を挙げた回答者に、「現在ITインフラ周りの整備、サポートを相談できる企業があるか」をたずねました。その結果、以下の回答が上位に挙げられました。 ・「相談できる企業があるが、対応は不足している」:41.2%
・「相談できる企業はない」:32.5% 上記を合わせて7割以上(73.7%)の企業では、「IT整備について信頼して相談できる企業がない」現状が明らかになりました。
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●IT関連中小企業の8割がサーバーを保有、3割の企業が1年以内に1台以上導入予定。
各社の「サーバー保有台数」についても聞きました。現在保有しているサーバーの台数は、以下のような回答率でした。 ・「2-5台」:36.9%
・「6-10台」:16.3%
(・「サーバーを保有していない」:22.1%) 全体の8割がサーバーを保有しているという結果になりました。
各社の「サーバー保有台数」についても聞きました。現在保有しているサーバーの台数は、以下のような回答率でした。 ・「2-5台」:36.9%
・「6-10台」:16.3%
(・「サーバーを保有していない」:22.1%) 全体の8割がサーバーを保有しているという結果になりました。
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また、「2022年のサーバー導入に関する意向」についてもたずねました。その中で「サーバーリプレイスを予定」は9.8%、サーバーを「増設予定」は6.7%の回答率でした。
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各社の「サーバー機材の導入」についてたずねたところ、7割以上の企業がサーバーの「導入は自社で行っている」と回答しました。以下のような結果になりました。
・「導入は自社で行っている」75.7%
・「SIerに委託している」:13.4%
・「販社に委託している」:7.7% 他社に委託している企業は、21.1%にとどまりました。 また、今後1年以内に導入を予定しているサーバーの台数についてもたずねました。「予定していない」と回答した企業が最多(49.3%)でした。一方、3割以上の企業が「1台以上の導入予定」を回答しました。
・「SIerに委託している」:13.4%
・「販社に委託している」:7.7% 他社に委託している企業は、21.1%にとどまりました。 また、今後1年以内に導入を予定しているサーバーの台数についてもたずねました。「予定していない」と回答した企業が最多(49.3%)でした。一方、3割以上の企業が「1台以上の導入予定」を回答しました。
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●1年以内にサーバーの導入またはリプレイスを予定している約半数が、ITインフラ整備やDX促進など今後のビジネスの発展を支援する企業があれば相談したいと回答。
1年以内にサーバーの導入またはリプレイスを予定と答えた回答者に、「今後のビジネスの発展を支援する企業があれば相談したいか」をたずねました。「積極的に相談したい」あるいは「やや相談したい」との回答者は、全体の約半数(47.7%)となりました。
1年以内にサーバーの導入またはリプレイスを予定と答えた回答者に、「今後のビジネスの発展を支援する企業があれば相談したいか」をたずねました。「積極的に相談したい」あるいは「やや相談したい」との回答者は、全体の約半数(47.7%)となりました。
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今回の調査では、各社のクラウドサービスの利用についても質問しています。
●クラウドサービスを「利用している」企業が、「利用していない」企業をわずかに上回る。
クラウドサービスの利用状況をたずねた結果、「利用している」企業が51.9%、「利用していない」企業が48.1%と、ほぼ同じ割合となりました。 ●クラウドサービス導入後の不満で最も多かったのは、「動作が遅い」、「予期せぬサービス停止があった」。6割以上は「不満の声はなかった」と回答。
クラウドサービスを利用しているとした回答者を対象に、クラウドサービス導入後に社員から挙がった不満について多かった項目をたずねました。以下が上位の結果となりました。 ・「不満の声はない」:66.0%
・「動作が遅い」:16.7%
・「予期せぬサービス停止があった」:14.5% 結果として、クラウドサービスへの満足度は高い傾向にあることが分かりました。 ●クラウドサービスにかかる費用について約半数が「満足」と回答。「不満」と答えたのはわずか約1割。
クラウドサービスを利用しているとした回答者に、「利用料についての満足度」もたずねました。以下が上位の結果となりました。 ・「どちらとも言えない」:39.3%
・「やや満足している」:32.2%
・「満足している」:17.5% 「やや満足している」と「満足している」を合わせると約半数(49.7%)がおおむね満足しているという結果でした。一方で、「やや不満足(9.6%)」「不満足(1.3%)」との回答は10.9%にとどまりました。 今回の調査結果から同社は、IT分野における中小企業のIT投資への必要性の高まりと課題、さらに課題への対策にまで対応できていない状況がうかがえたとしています。また、IT投資の人材不足やノウハウ不足を感じながら、相談できる企業を有していないことも明らかになったと結論付けています。 関連リンク
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クラウドサービスの利用状況をたずねた結果、「利用している」企業が51.9%、「利用していない」企業が48.1%と、ほぼ同じ割合となりました。 ●クラウドサービス導入後の不満で最も多かったのは、「動作が遅い」、「予期せぬサービス停止があった」。6割以上は「不満の声はなかった」と回答。
クラウドサービスを利用しているとした回答者を対象に、クラウドサービス導入後に社員から挙がった不満について多かった項目をたずねました。以下が上位の結果となりました。 ・「不満の声はない」:66.0%
・「動作が遅い」:16.7%
・「予期せぬサービス停止があった」:14.5% 結果として、クラウドサービスへの満足度は高い傾向にあることが分かりました。 ●クラウドサービスにかかる費用について約半数が「満足」と回答。「不満」と答えたのはわずか約1割。
クラウドサービスを利用しているとした回答者に、「利用料についての満足度」もたずねました。以下が上位の結果となりました。 ・「どちらとも言えない」:39.3%
・「やや満足している」:32.2%
・「満足している」:17.5% 「やや満足している」と「満足している」を合わせると約半数(49.7%)がおおむね満足しているという結果でした。一方で、「やや不満足(9.6%)」「不満足(1.3%)」との回答は10.9%にとどまりました。 今回の調査結果から同社は、IT分野における中小企業のIT投資への必要性の高まりと課題、さらに課題への対策にまで対応できていない状況がうかがえたとしています。また、IT投資の人材不足やノウハウ不足を感じながら、相談できる企業を有していないことも明らかになったと結論付けています。 関連リンク
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地方中小企業の約7割が「今後DXを推進したい」、東京に比べ25.5ポイントも高い結果/エイトレッド調べ –
ワークフローDXサービスを展開するエイトレッドは2022年1月26日、「地方中小企業のDX実態」に関する調査を実施した結果を発表しました。調査の対象は、東京・大阪・愛知を除く、全国の中小企業(従業員数30名〜300名未満)の経営者・役員141名です。なお今回の調査は、同社が2021年12月20日に配信した「東京の中小企業におけるDX実態」に関する調査(以下、東京版)と比較したものになります。DXの推進状況については、東京版と同様に、6割近くの企業が「進んでいない」と回答しました。しかし、「今後DXを推進したい」企業は69.9%と、地方中小企業のほうが今後のDX推進に積極的な姿勢がうかがえました。
中小企業の情シス「適切な評価を受けていない」と約半数が回答/メタップス「情シスの本音調査」 –
SaaS管理ツール「メタップスクラウド」を提供するメタップスは2022年2月8日、企業の情報システム担当者を対象に実施した調査の結果を発表しました。調査は、中小企業(従業員数50名〜500名)の情報システム部門所属の会社員(以下、「情シス」)507名に対し、「情シス」の本音調査として行われました。結果として、約半数の情シスが、「適切な評価を受けていない」「ITに関する“便利屋”として使われている」など嘆きの声を上げていることが明らかとなりました。