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ペット保険の保険金査定にAI導入、紙の請求書を読み取って数秒で自動査定

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SBIいきいき少額短期保険は、ペット保険の保険金支払査定にAIを導入し、保険金支払の自動査定を開始しました。このAI査定は、すでに開始済みの新契約引受査定のAI化に続く、保険中核業務におけるDX化の第二弾となります。今回の自動査定は、DataRobotおよびシナモンAIとの協業により実現しました。

従来の保険金支払査定業務では、多くの事務コストがかかっていました。特に動物病院が発行する診療明細書の形式が異なるため、査定担当者は一件ずつ目視で確認し、診療項目ごとに保険金支払査定を行う必要がありました。このため、事務コストの増加が経営課題となっていました。

AIを利用した保険金支払査定フローでは、シナモンAIのAI-OCR「Flax Scanner」を活用し、動物病院ごとに異なる形式の診療明細書をテキストデータ化しました。さらに、過去の保険金支払査定データをAIに学習させることで、保険金支払査定の予測AIモデルを構築しました。この予測AIモデルにはDataRobotのAI Platformを採用しています。これにより、新たに到着する診療明細書を発行した動物病院や形式に関わらず全診療項目を正確にテキストデータ化し、数秒で自動査定する態勢が構築されました。

AIを利用した保険金支払自動査定フロー図(出典:SBIインシュアランスグループ)

AI査定の導入により、担当者一人あたりの処理件数は約2.3倍増加し、1件あたりの処理時間は約6割削減されました。これにより、業務効率が大幅に向上し、今後の業容拡大にも対応できると期待されています。また、担当者のスキルレベルの均質化や業務品質の向上、業務継続性の強化にも寄与するため、大量業務をスピーディーかつ安定的に処理できる態勢が整い、顧客満足度の向上にもつながると見込まれています。

SBIいきいき少短は、LINEによる保険金請求の仕組みの導入など、顧客の利便性向上にも取り組んでいます。今後も最新のテクノロジーを活用し、SBIグループの事業戦略の根幹となる「顧客中心主義」を実現していく方針です。


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