青少年科学技術振興会は2022年5月26日、学校や自治体向けにロボットを活用した教育に関する無料説明会とワークショップの開催を発表しました。レゴを使ってロボットやプログラミングなどを学びます。ロボットコンテストの日本開催も発表しました。
NPO法人青少年科学技術振興会(FIRST Japan)は、「日本の科学技術・文化の振興」、「子供の健全育成」に貢献していくことを目的に、2004年に設立されました。米国NPO法人FIRSTとパートナー契約を結び、FIRSTが提供するロボット競技会を日本で開催しています。
FIRST(For Inspiration and Recognition of Science and Technology)は、アメリカのニューハンプシャー州に本部を持つ教育NPO組織で、1989年に設立されました。「FLL」「FTC」「FRC」という3つのロボット競技会と、STEM教育プログラムを世界で展開しています。
FLLは、STEM教育の世界において世界標準となりつつあるものの、日本国内においてはまだ一部の学校や地域での実施となっています。今回FIRST Japanは、世界各国でSTEM教育や地域の青少年イベントとして活用されている非営利プログラム「FLL」について、東京と大阪で説明会&ワークショップを開催します。
FLLを全国の学校や自治体に紹介することで、学校でのSTEM教育や自治体での「地方創生・地域活性」の一環として活用してもらうことを目指します。
開催概要は、以下の通りです。
■日時 | (東京)2022年6月26日(日)13:00~17:00
(大阪)2022年7月 3日(日)13:00~17:00
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■会場 | (東京)科学技術館
(大阪)大阪教育大学天王寺キャンパス
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■定員 | 各会場24名 |
■対象 | 学校教員、教育委員会、自治体職員(こども行政・地方創生・地域振興関連)
※一般企業、私塾関係者、学生は対象外となります。
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■参加費 | 無料 |
■申込方法 | Webフォームから申し込み(https://forms.gle/vY4pGmq62qLrA5Jf6) |
■プログラム内容 | ・FLLの紹介
・学校、自治体でのFLL活用方法
・ゲストスピーカーによる小中学校での取り組み事例の紹介
・ハンズオン・セッション
FLLで使用する小中校生向けSTEAM教材「レゴ エデュケーションSPIKEプライム」とFLL競技を体験。
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via firstjapan.jp
FLL(正式名称:FIRST LEGO League)は1998年に始まり、発表日現在では世界110ヵ国で開催されています。日本では2004年に初開催されました。2022年で19年目を迎えています。FLLは子供たちが熱中して取り組めるようにデザインされています。競技は、以下で構成されます。
・世界の社会問題を考える「探究プレゼンテーション」
・レゴのロボットでミッション攻略に挑む「ロボット競技」 「探究プレゼンテーション」では、毎年大会で掲げられる「SDGs17の目標」に親和性のある大会テーマを探究し、チームで考えた解決策をプレゼンテーションします。2022年の大会テーマは、「エネルギー」で地球温暖化を踏まえたこれからのエネルギー政策を考える内容となっています。 また「ロボット競技」では、設計した自律型ロボットで、フィールド上にある15のミッションを150秒の制限時間内でいくつクリアできるかを競います。 活動期間は3~4カ月間にわたり、活動を通じて、プログラミングを含むSTEM全般、科学的思考・創造力・プレゼテーション・チームワークといった幅広い分野を学び身につけていくというものです。FLLは勝ち負けだけを競うロボットコンテストとは異なり、チームの学習の成果発表の場としてロボットコンテストが位置付けられます。そして、活動全体を貴重な学習体験としています。 このように、FLLはロボットコンテストでありながら同時にSTEM教育プログラムであり、その教育的価値の高さから、世界中の教育機関で導入されているといいます。
・レゴのロボットでミッション攻略に挑む「ロボット競技」 「探究プレゼンテーション」では、毎年大会で掲げられる「SDGs17の目標」に親和性のある大会テーマを探究し、チームで考えた解決策をプレゼンテーションします。2022年の大会テーマは、「エネルギー」で地球温暖化を踏まえたこれからのエネルギー政策を考える内容となっています。 また「ロボット競技」では、設計した自律型ロボットで、フィールド上にある15のミッションを150秒の制限時間内でいくつクリアできるかを競います。 活動期間は3~4カ月間にわたり、活動を通じて、プログラミングを含むSTEM全般、科学的思考・創造力・プレゼテーション・チームワークといった幅広い分野を学び身につけていくというものです。FLLは勝ち負けだけを競うロボットコンテストとは異なり、チームの学習の成果発表の場としてロボットコンテストが位置付けられます。そして、活動全体を貴重な学習体験としています。 このように、FLLはロボットコンテストでありながら同時にSTEM教育プログラムであり、その教育的価値の高さから、世界中の教育機関で導入されているといいます。
via firstjapan.jp
学校でFLLを始めるには、以下の2つの方法があります。
1. 学校の授業にFLLのカリキュラムを取り入れる(FLLクラスパック)
学校でのSTEM教育、プログラミング教育として実施できるように全12回のカリキュラムが用意されています。クラス単位で活動できます。活動の最後には、成果発表会としてミニFLL大会を学校内で開催可能です。さらに任意でFLL本大会に出場することもできます。教師用の指導書や研修会も用意されています。 2. 学校でFLLチームを作りFLLの本大会に出場する
部活動や放課後の活動でチームを作り、FLLの本大会(12月の予選大会)に出場します。 また、自治体では、FLLを「地方創生」「ICT教育支援」「子ども支援」などの観点から検討できます。地域の子どもたちにFLLを体験する機会の提供や、地域大会の開催など、各自治体で独自に導入することが可能です。小中学校や科学館、公民館、民間企業との連携や、地域人材の活用をすることで、地域振興の活動にまで幅を広げることもできます。FLLは国際大会であるため、世界大会の誘致も可能とのことです。
学校でのSTEM教育、プログラミング教育として実施できるように全12回のカリキュラムが用意されています。クラス単位で活動できます。活動の最後には、成果発表会としてミニFLL大会を学校内で開催可能です。さらに任意でFLL本大会に出場することもできます。教師用の指導書や研修会も用意されています。 2. 学校でFLLチームを作りFLLの本大会に出場する
部活動や放課後の活動でチームを作り、FLLの本大会(12月の予選大会)に出場します。 また、自治体では、FLLを「地方創生」「ICT教育支援」「子ども支援」などの観点から検討できます。地域の子どもたちにFLLを体験する機会の提供や、地域大会の開催など、各自治体で独自に導入することが可能です。小中学校や科学館、公民館、民間企業との連携や、地域人材の活用をすることで、地域振興の活動にまで幅を広げることもできます。FLLは国際大会であるため、世界大会の誘致も可能とのことです。
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