人材・組織

    2022.07.05

    アドビ、クリエイティブ人材の育成など日本のデジタル課題解決へ取り組み

    アドビは2022年6月30日、日本が直面しているデジタル課題に対して取り組んでいく3つの方針を発表しました。特に、人材の不足に対しては、「クリエイティブ デジタル リテラシー」人材の育成を加速する施策を展開していきます。

     アドビは今回、日本社会が直面しているデジタル課題に対して、以下3つの取り組み方針を発表しました。

    1. デジタルエコノミーの推進
    2. デジタルトラストの実現
    3. デジタル人材の育成


     それに関して、具体的に以下の取り組み施策が発表されています。

    ・関西学院千里国際高等部と共同で「データサイエンス」のカリキュラムを開発
    ・東京都教育委員会が都立学校20校にAdobe Creative Cloudを採用
    ・下北沢商店街で個人事業主のクリエイティブスキル強化を支援
    Adobe Creative Cloud
    画像や動画など各種のコンテンツを編集するツールや素材が用意されているクラウドサービスです。写真、デザイン、ビデオ、Web、UXなどのためののデスクトップアプリやモバイルアプリ、サービスが提供されています。
     以下に、今回発表された3つの方針ごとに、同社の取り組みの詳細を紹介します。

    1. デジタルエコノミーの推進
     同社は今回、「あらゆる人のコンテンツ創出とデータ活用をテクノロジーで支援」します。それにより、デジタルエコノミー(デジタルテクノロジーやデータを活用した経済活動)を推進します。

     その新たな取り組みとして、「デジタルの力で個人商店や伝統文化を活性化する」プロジェクトを展開します。詳細は、以下の通りです。
    下北沢で個人事業主のクリエイティブスキル強化を支援
    ・アドビは、東京都世田谷区下北沢において、約800店舗を対象としたAdobe Expressのワークショップを実施します。
    ・各店舗の担当者が、ビジネスを加速させるために必要となる、チラシ・ポスター・SNS用コンテンツなどのクリエイティブを使った情報発信を行います。それを、デザインの側面から支援していきます。
    ・誰もが作りたいものを手軽に作成し、自分の手で発信できるまでサポートすることで、デジタルを通して地域の活性化を目指します。
    ・このプロジェクトは、下北沢駅周辺商店街の店舗担当者を対象としており、7月中旬から開始します。

    Adobe Express:オンラインのモバイルデザインアプリです。直感的な操作で、ビジュアルコンテンツを手軽に作成できます。
    伝統文化デジタル協議会と協同で日本の伝統文化を発信
    クリエイターSNS「Behance」とNFTを活用して世界への展開と新たな収益モデルを構築
    ・生産額の減少や従事者の高齢化が進む伝統工芸の分野を支援します。
    ・そのため、アドビの運営するクリエイターSNS「Behance」を使って、日本の伝統工芸品を紹介する取り組みを開始しました。
    ・海外のクリエイターやマーケターに向けて、日本の伝統工芸品の魅力を伝えていきます。
    ・それとともに、NFTに対応したBehanceで作品を公開することにより、伝統工芸における新たな収益モデル構築を支援します。
    2. デジタルトラストの実現
     「デジタルトラスト」とは、デジタルにおける信頼性を表します。膨大なデータの活用が世界経済の成長を牽引し、加速度的に増えるデジタルコンテンツが人々の生活を豊かにしています。その一方で、デジタルトラストをどう担保するかという新たな課題も生まれています。同社は、下記の分野においてそれぞれ、同社ならではの取り組みを実施しています。
    デジタル作品の盗用やディープフェイク テクノロジーで対応するとともに、業界を横断した「コンテンツ認証イニシアチブ」を組織し、発表時点で750社以上の参加企業とともに取り組んでいます。
    デジタル文書のセキュリティ PDFの開発元として、安全性と信頼性を備えるAdobe Document Cloudを提供しています。セキュリティ要件が厳しい行政機関や金融機関などにおける重要書類の長期保存にも利用されています。
    顧客体験の分野 データ活用を行うためのデータガバナンス機能も搭載した顧客体験管理(CXM)ソリューション「Adobe Experience Cloud」により、企業がデータを活用し、より高度なパーソナライズした顧客体験を提供できるよう支援します。
    3. デジタル人材の育成
     デジタル競争力の低迷は、日本社会における喫緊の課題となっています。同社はこれまで、以下人材の育成に取り組んできました。

    ・「データを解釈し、課題を発見する能力」と「課題に対してアイディアを引き出し、形にする能力」を兼ね備えた「クリエイティブ デジタル リテラシー」を持つ人材

     今後、社長直下の専門組織を設置し、デジタル人材の育成を加速します。また、小中高等学校の教育現場、および社会人に対しても、「学び直し(リスキリング)」の場を提供します。詳細は以下の通りです。
    東京都教育委員会が都立モデル校へAdobe Creative Cloudを採用(Adobe Expressに続き)
    ・東京都教育委員会では、学校教育のデジタル化を支援するため、2022年4月よりAdobe Expressを全都立学校(高校・中等教育学校・附属小学校・附属中学校・特別支援学校)に導入しています。
    ・それに加え、2022年5月より、情報Ⅰの学習支援アプリとして都立高校のモデル校20校に新たにAdobe Creative Cloudが採用されました。
    関西学院千里国際高等部と共同で、学校のWebサイト来訪者データの分析を行う授業「データサイエンス」カリキュラムを開発
    ・2022年度から高等学校で必履修化された情報科の授業の一環として、アドビは、関西学院千里国際高等部と提携し、「データサイエンス」のカリキュラムを共同で開発し授業を実施します。
    ・生徒たちはアドビのWeb分析ツール「Adobe Analytics」を活用して、自校の入学検討者向けWebサイトの来訪者データを分析します。そして課題を見つけ、解決のためのアイディアを立案します。
    ・さらに、プロトタイピングツール「Adobe XD」でプロトタイプを作成、プレゼンテーションを行います。
    ・この一連のプロセスを学ぶことで、情報社会を構成するデータに着目し、主体的にかかわることのできる人材の育成を目指します。
    ・本カリキュラムに基づく授業は、同校の全学年を対象に2022年11月から2023年3月にかけて実施される予定です。
    あらゆる人のスキルアップ支援に官民一体で取り組む「日本リスキリングコンソーシアム」に参画
    ・アドビは、誰もが活躍できる社会を目指し、あらゆる人のスキルをアップデートするために官民連携のもと発足した「日本リスキリングコンソーシアム」に参画します。
    ・「リスキリングパートナー」の一社として、デジタルスキルの向上につながるトレーニングプログラムを提供します。
    ・プログラムはアドビの3つのクラウドソリューション(Adobe Creative Cloud 、Adobe Document Cloud、Adobe Experience Cloud)から構成されます。
    ・初心者向けのオンライン講座からビジネスですぐに応用できる実践的なスキル取得など、レベルに合わせて選択することができます。
    DMM WEBCAMPとAdobe Digital Learning Servicesが、「高度デザイン人材」育成を目的としたコラボレーションカリキュラムを共同開発
    ・デジタルマーケター向けに必要な基礎スキルを再定義したWebデザイン、UI/UXデザインの基礎を学べるカリキュラムを共同開発し、コースの提供を今夏より開始します。
    ・本コースは、アドビ公式トレーニング「Adobe Digital Learning Services」とDMM.comグループのインフラトップが運営するスクール「DMM WEBCAMP」によるもので、高度デザイン人材育成・輩出の促進を目的としています。
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