スターティアホールディングスは2021年11月16日、中小企業の電子署名の利用状況に関するアンケート結果を発表しました。本調査は同社の系列会社であるC-designが実施し、従業員数300名以下の中小企業に勤める1014名の回答結果をまとめたもの。中小企業の電子署名の導入状況と課題を把握するために実施しました。
電子署名サービスの導入の有無を聞いた結果が図1です。
「導入している」と答えた企業は18.0%にとどまり、7割以上の企業が「導入していない」と回答しました。
では、導入していない企業の電子署名サービスの関心度はどうか。その結果が図2です。
「興味がある」と答えた企業は38.0%で、「興味がない」(38.8%)と答えた割合をわずかに上回りました。
導入していない企業に、導入していない理由を聞いた結果が図3です。
「契約書の枚数が少ないから」が23.2%でもっとも多く、「取引先から紙で締結を求められるから」(19.2%)、「導入するメリットがわからないから」(15.0%)が続きます。導入する理由がないと考える企業が多い一方で、メリットが分からないと考える企業も一定数いることが分かりました。
最後に、電子署名サービスを導入する企業に、サービスを評価している点を聞いた結果が図4です。
一番多かったのは「業務効率化」で22.4%でした。「業務負担の軽減」(21.8%)、続いて「印紙税の軽減」(15.4%)が上位を占めます。当初より、業務を効率化するのがサービス導入の狙いだと思われることから、多くの企業がその恩恵を確実に得ていることが読み取れます。