SaaSをどんな用途で使っているのかを聞いた結果が図1です。
結果は「財務・会計(会計ソフト、請求書発行、電子契約、経費精算等)」がもっとも多く38.2%を占めます。2位は「コラボレーション(Web会議、社内SNS、タスク管理、日程調整ツール等)」で38.0%、3位は「営業・顧客管理(CRM、名刺管理、SFA、ウェビナーツール等)」で32.5%となっています。財務・会計やコラボレーション、営業・顧客管理といった一般的な業務に限ると、3割から4割近くの企業がSaaS化に踏み切っていることが分かります。
SaaSをどんなSNSで知ったのかを聞いた結果が図2です。
一番多かったのは「YouTube」で65.8%を占めます。Instagramが62.5%、Twitterが60.5%と、上位3つのSNSに限ると、SaaSを調べる際に6割以上の企業が利用していることが分かります。
ではSaaSを導入した主な決め手はどうか。何が決め手だったのかを聞いた結果が図3です。
「機能」が56.1%と断トツで高い割合となっています。2位は「価格」で39.2%、3位は「既存システムと連携できる」で30.6%となっています。SaaSの選定では、どんな機能を備え、どんなことができるのか、業務がどう楽になるのかを考えるケースが多いことが調査結果から読み取れます。
一方で、SaaS導入後に感じる課題は何か。その結果が図4です。
「機能を使いこなせていない」が39.4%を占めます。さらに「ツールを使える社員とそうでない社員の差がある」(33.0%)、「部署をまたいだ運用がしにくい」(23.5%)と続きます。機能を重視して選んだSaaSでも、導入後はその機能を十分使いこなせない状況に陥る企業が多いようです。