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志望動機や自己PRをChatGPTで作成、就活生のChatGPT利用実態を調査

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ベネッセ i-キャリアは2023年7月20日、就活における「ChatGPT」の実態調査結果を発表しました。大学3年生と4年生を対象に、就活にChatGPTを活用したことがあるのかなどを聞いています。

就職活動で「ChatGPT」などの生成AIサービスを使ったことがあるかを聞いた結果が図1です。

図1:就職活動でChatGPTなどの生成AIサービスを使用したことがあるか(出典:ベネッセ i-キャリア)

結果は、「いいえ」が73.5%で、「はい」(26.5%)を大きく上回りました。生成AIサービスの利用経験は大学3年生、4年生の約4人に1人にとどまります。

利用経験のある人は、就活時にどんな用途で活用したのか。利用場面を聞いた結果と、利用した理由を聞いた結果が図2と図3です。

図2:就活のどのような場面でChatGPTなどの生成AIサービスを利用したか(出典:ベネッセ i-キャリア)
図3:就活でChatGPTなどの生成AIサービスを利用した理由(出典:ベネッセ i-キャリア)

利用シーンでもっとも多かったのは「企業の志望動機の作成」で63.6%でした。2位の「自己PRの作成」も62.8%と高く、利用経験のある人の半数以上が志望動機と自己PRの作成に生成AIサービスを利用していることが分かります。

理由でもっとも多かったのは「時間短縮のため(企業分析やES作成などの作業時間)」で60.0%でした。「時間短縮のため(今後のキャリアや自己分析などの思考整理)」(45.8%)、「話題になっているため/興味本位」(43.3%)と続きます。調査を実施したベネッセ i-キャリアは、「ChatGPT」を使って確保できた時間を思考の整理や自身を見つめ直す機会に使う学生が多く、「ChatGPT」を有効活用する学生が多いと推測します。

ChatGPTなどの生成AIサービスを利用するメリットを聞いた結果が図4です。一方で、生成AIサービスを利用するデメリットについても聞いています(図5)。

図4:就活でChatGPTなどの生成AIサービスを利用したメリット(出典:ベネッセ i-キャリア)
図5:就活でChatGPTなどの生成AIサービスを利用したデメリット(出典:ベネッセ i-キャリア)

生成AIサービスを利用するメリットでもっとも多かったのは、「自分では思いつかない気づきが得られた」で77.5%でした。2位は「時間短縮できた(企業分析やES作成などの作業時間)」で61.7%、3位は「時間短縮できた(今後のキャリアや自己分析などの思考整理)」で40.8%でした。

一方、デメリットでもっとも多かったのは、「デメリットはなかった」で65.3%でした。利用経験のある学生の多くがChatGPTなどの生成AIサービスに対し、不満などを持っていないことが読み取れます。なお、2位は「期待した気づきが得られなかった」で10.2%、3位は「使いこなせなかった」で8.5%でした。

では実際、生成AIサービスが書類選考や面接対策に役立ったのでしょうか。評価を聞いた結果が図6です。

図6:ChatGPTなどの生成AIサービスが、書類選考や面接対策に役立ったか(出典:ベネッセ i-キャリア)

「多少役立った」が53.3%でもっとも多く、「すごく役立った」(40.8%)を合わせると、9割超の学生が役立ったと回答しています。

就活ChatGPTなどを利用した人を対象に、今後も生成AIサービスを使いたいかを聞いた結果が図7です。

図7:今後ChatGPTなどの生成AIサービスを使ってみたいと思うか(出典:ベネッセ i-キャリア)

結果は「はい」が63.0%で、「いいえ」(37.0%)を上回りました。

なお、就活でChatGPTを利用しない人の理由には、主に以下の声がありました。

・就活に利用することに対する懸念や不安、面接時の不安があるから
「生成系 AI を、目的を持って使うことが不正のように感じられ、気が引ける」
「『これは AI に書かせたものだな』と採用側に伝わると自分の印象が下がってしまう」
「自分の言葉で書くことができない場合、面接時に文章同様の対応ができないと判断した」

・「ChatGPT」の信ぴょう性・信頼性や利用のリスクに対する不安
「精度が悪く、何より話したいことと文脈がずれて使い勝手が悪い」
「正確性、信ぴょう性に欠ける情報を含む場合がある」
「本当に自分のためになる情報を提供してくれる段階にあるとはまだ思えない」

・就活は極力自分の力でやりたいから
「効率性よりも、自分の言葉で表すことに意義があると思う」
「志望動機や自己 PR 文は自分の頭で考えて作りたい」
「大学側から使用を禁止されているし、自分で考えることで達成感がある」

現在は使用していないが、今後は使いたい(もしくは使う可能性がある)と答えた人は、ChatGPTをどう評価しているのか。主な回答は以下の通りです。
「面接でよく聞かれる質問や ES 作成時の注意点などについては、時間短縮のため少し使いたいと思う」
「参考程度には使う可能性はあるが、できるだけ自分の言葉を使いたい」
「頼りすぎてはいけないけれどある程度は便利そう」
「上手な使い方をすれば就活の手助けになると思う」
「これから選考が増えるにつれ、活用していく必要が出てくると思う」
「面接練習といった使い方を見て、相手がいなくても練習できるのは便利だと思った」

関連リンク
株式会社ベネッセ i-キャリア

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