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子育て支援事業をDX、奈良県生駒市で職員の業務効率化に関する実証実験開始

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ワイヤレス通信サービスなどを提供するワイヤレスゲートは2021年12月6日、奈良県生駒市の子育て支援事業DXの実証実験について発表しました。具体的には、子育て支援総合センターでの「入退室管理業務」および「日誌の記録業務」のDX化についての実証です。同実証実験は、2021年12月13日~2022年1月20日の期間で実施します。

 ワイヤレスゲートは生駒市と、子育て支援事業における課題解決の協議を重ねてきました。これは官民共創によって新規事業を生み出す「逆プロポ」サービスによるものです。  逆プロポでは、企業が関心のある社会課題を提示し、それに対して自治体が、課題解決のための企画やアイデアを提案します。従来の、自治体が地域課題の解決策を民間企業から公募する「公募プロポーザル」とは逆で、アイデアを出す側と選ぶ側を逆転させた仕組みです。SOCIALXなどがサービスを提供しています。  生駒市が運営する子育て支援総合センター内に「みっきランド」があります。みっきランドは、おもちゃ・絵本・室内遊具などを備えた子育てサロンです。利用対象者は、奈良県生駒市内に住む、0・1・2歳児とその保護者です。  みっきランドの入室受付はこれまで、申込用紙に都度、必要事項を手書きで記入する手続きとなっており、利用者の負担となっていました。また、みっきランド運営を行う自治体職員の日誌記録業務においては、以下のような課題がありました。 ・紙の台帳への手書き記録によって管理し、保存場所の確保も必要
・利用状況の把握や検索・集計、日報・月報の作成に時間がかかる  今回の実証実験では、入退室管理および日誌の記録業務など、紙ベースによる業務のDX化を推進します。それにより、地域子育て支援拠点である「みっきランド」の利便性向上と、自治体職員の業務効率化の実運用を目指した効果検証を行います。  実証実験の概要は、以下の通りです。 ・会場:みっきランド(奈良県生駒市子育て支援総合センター内)
・期間:2021年12月13日~2022年1月20日
・参加対象者:期間中の来場者(実証実験主旨に賛同いただける方)
・内容:QRコード機能、Webデータベース機能などを活用した入退室管理業務と日誌の記録業務の運用  導入するシステムについて、以下に紹介します。  子育て支援事業においては、住民の個人情報などを取り扱う必要があります。従来は、紙の書類を束ねたファイルを、執務エリアの鍵付きロッカーで厳重に管理してきました。今回のDX化においても、それと同等のセキュリティの実現が求められます。そこで、両者協議の結果、閉域ネットワーク(インターネットに接続しない環境)においてDX化を進めることとなりました。  閉域ネットワーク上で動作するシステムはワイヤレスゲートが構築しました。それにより、自治の求めるセキュリティ要件を満たしつつ、以下のDX化が可能となりました。 ・QRコード機能を活用した入退室管理業務
・(これまで紙台帳で管理されていた)業務日誌  さらに、データベースに情報が集約されたことで、検索や集計が容易になりました。
図1:「入退室管理業務」と「日誌の記録業務」のDX化システム

図1:「入退室管理業務」と「日誌の記録業務」のDX化システム

 なお今回採用されたシステムは、ローコード(プログラミングの少ない)開発によるもので、短期間・低価格で実現可能になりました。そのため導入後に機能追加などが必要となった場合でも、自治体職員自身で実装対応が可能です。持続的な業務効率化と共に、従来の行政のシステム改修と比較してのタイムラグ軽減が期待できます。それにより、迅速に行政サービスの改善を目指せます。  同社は今回のシステムを今後、生駒市の子育て支援事業への本導入、および生駒市内で同様の課題を抱える他の行政サービスへの提案を進めていきます。それと共に市役所外の、高齢者や児童向け福祉施設やこども食堂などへの活用、さらには全国の地方自治体への提案活動へと広げていきます。さらに、官民共創による地域の課題解決に、今後も取り組んでいきます。そして、住みやすい地域を実現するサービスを創出することで、多様化する社会課題の解決に貢献していきます。

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