TISは2022年8月23日、健康診断受診者が自身の結果をスマートフォンでリアルタイムに確認できるシステムを開発したと発表しました。一般財団法人京都工場保健会の協力のもと、ヘルステック研究所と共同で開発しました。京都工場保健会が今秋以降に実施する健康診断で導入する予定です。
健康診断の結果はこれまで、紙に印刷したものを後日、本人に返却していました。最近はスマートフォンなどでデータを閲覧可能にはなっているものの、結果は後日通知されることから「結果が十分に閲覧されない」「健康指導としての効果が弱い」といった問題がありました。
そこで今回、健康診断を受けているときが健康へのモチベーションがもっとも高いことに着目。結果をほぼリアルタイムに受診者のスマートフォンで閲覧できるシステムを開発しました。要配慮個人情報となるデータを扱うことから、医療機関と同水準のセキュリティを担保したデータ連携を実施します。
本システムはTISとヘルステック研究所が共同開発しました。両社の役割は次の通りです。
・TIS:医療・健康情報双方向連携サービス「ヘルスケアパスポート」を活用した健診システムとスマートフォンアプリ「健康日記」との情報連携 ・ヘルステック研究所:健康診断・PHR(Personal Health Record、個人の健康記録)データの取り扱い、「健康日記」アプリの開発・提供 機微な健診情報を取り扱うため、基盤には「ヘルスケアパスポート」を採用します。これは、医療従事者と生活者が双方向でつながり、医療・健康情報を管理できる双方向型PHR情報連携基盤サービス。金融機関のシステム構築で培ったセキュリティとプラットフォーム技術をベースにしているのが特徴です。
・TIS:医療・健康情報双方向連携サービス「ヘルスケアパスポート」を活用した健診システムとスマートフォンアプリ「健康日記」との情報連携 ・ヘルステック研究所:健康診断・PHR(Personal Health Record、個人の健康記録)データの取り扱い、「健康日記」アプリの開発・提供 機微な健診情報を取り扱うため、基盤には「ヘルスケアパスポート」を採用します。これは、医療従事者と生活者が双方向でつながり、医療・健康情報を管理できる双方向型PHR情報連携基盤サービス。金融機関のシステム構築で培ったセキュリティとプラットフォーム技術をベースにしているのが特徴です。
via www.tis.co.jp
本システムでは、日本医学健康管理評価協議会が推進する健診標準フォーマットに対応するのも特徴です。このフォーマットは、日本医師会をはじめとする健診関係10団体で構成する「日本医学健康管理評価協議会」が推進する電子的標準様式で、すべての健診に対応します。
健康診断受診者は、「健康日記」アプリをスマートフォンにインストールし、アプリ内の「健診結果の閲覧」画面からIDとパスワードを入力します。なお、IDとパスワードは、健診機関より健診予約後に郵送されます。健診当日は、検査結果が登録される度にアプリ内で結果を確認できるようになります。
via www.tis.co.jp
TISでは今後、健康診断の予約日時や会場を表示したり、受診者にメッセージを配信したりする機能を追加する予定です。受診者から精密検査結果情報を受け取る機能も追加する予定です。
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