MENU

セミナー

BEAMSのDX戦略を読み解く、小さな成功体験の積み重ねがDXを成功に導く

  • URLをコピーしました!

デジタルシフトウェーブは2023年12月20日、学生版のDXセミナーを開催しました。これは、同社にインターン生として参加する学生が主体となって実施するセミナー。今回はビームス執行役員 DX推進室 室長 兼 マーケティング部の矢嶋正明氏をゲストに迎え、「ファッションとアイデンティティとは ~BEAMS流DX戦略から読み解く~」というテーマで議論しました。

このセミナーは、デジタルシフトウェーブの協力のもと大学生が主導で企画・運営。セミナーのテーマは「ファッションとアイデンティティ」で、現代の若者がどのようにして自分のアイデンティティを形成し、それを表現するためにどのような消費行動をとるのかを探るものでした。特に、BEAMSがどのようにして若者に支持されるブランドとして成長し続けているのか、そしてその背後にあるDX戦略について深掘りすることが目的とされました。

矢嶋氏は、まず自己紹介から始め、DXの基本的な概念について説明しました。DXとはデジタルトランスフォーメーションの略であり、デジタル技術を活用して企業のサービスや商品をより魅力的に提供するための改革を指します。具体的には、デジタル技術を用いて顧客との接点を増やし、よりパーソナライズされたサービスを提供することを目指しています。

写真:ビームス 執行役員 DX推進室 室長 兼 マーケティング部 矢嶋正明氏

矢嶋氏は、BEAMSがどのようにしてDXを推進しているかについて詳しく説明しました。BEAMSは、リアル店舗とオンラインの両方で顧客にサービスを提供する「オムニチャネル戦略」を採用しています。オムニチャネルとは、複数の販売チャネルを統合し、顧客にシームレスな購買体験を提供することを目的としています。

BEAMSは、リアル店舗での顧客体験を重視しつつ、オンラインでも同様の体験を提供することを目指しています。例えば、店舗で気に入った商品をオンラインで購入できるようにするため、店舗とオンラインの在庫情報を統合しています。また、オンラインでの購入履歴や好みのデータを活用して、店舗での接客にも活かすことで、顧客に一貫した体験を提供しています。

特に興味深いのは、BEAMSがスタッフのメディア化を推進している点です。スタッフが自分のスタイリングや商品の紹介をSNSやブログで発信することで、顧客との接点を増やし、ブランドの魅力を伝えています。これにより、スタッフ自身も一種のインフルエンサーとして活躍し、顧客との絆を深めています。
ファッションとアイデンティティの関係

セミナーでは、ファッションがどのようにして個人のアイデンティティ形成に寄与するかについても議論が行われました。若者にとって、ファッションは自己表現の重要な手段であり、BEAMSのようなブランドはその一翼を担っています。矢嶋氏は、ファッションが単なる衣服の選択に留まらず、個人の価値観やライフスタイルを反映するものであると強調しました。

セミナーの後半では、現役大学生6名とのディスカッションが行われました。学生たちは、矢嶋氏に対してDX推進の具体的な施策や、社員のモチベーションを高めるための取り組みについて質問しました。矢嶋氏は、DX推進においては小さな成功体験を積み重ねることが重要であると述べ、社員が自発的に参加できる仕組みを作ることの重要性を強調しました。

セミナーにはインターン生6名が参加。デジタルシフトウェーブ 代表取締役社長の鈴木康弘氏も加わり、矢嶋氏とともに議論した。

今回のセミナーは、ファッションとアイデンティティの関係性を深掘りし、BEAMSのDX戦略を通じて具体的な事例を学ぶ貴重な機会となりました。矢嶋氏の講演を通じて、デジタル技術を活用した顧客体験の向上や、スタッフのメディア化によるブランド価値の向上など、BEAMSの先進的な取り組みが明らかになりました。

シェアはこちらから
  • URLをコピーしました!
  • 週刊SUZUKI
  • 日本オムニチャネル協会
  • 株式会社デジタルシフトウェーブ

メルマガ登録

メールアドレス (必須)

お問い合わせ

取材のご依頼やサイトに関するお問い合わせはこちらから。

問い合わせる