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他人に任せず自ら手を動かすことがDX成功のカギ/DX実践塾第4回開催

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DXマガジン総編集長の鈴木康弘が塾長として講話や対談企画をお届けする「DX実践塾」。その第4回が、2021年7月15日に開催しました。ここでは第4回DX実践塾の内容を紹介します。

DXの取り組みが迷走する要因を指摘

 「DX実践塾」第一部は、DX実践塾塾長の鈴木康弘が「塾長講話」と題し、DXを進めるポイントなどを紹介しました。なお塾長講和では、2021年6月11日に刊行した著書「成功=ヒト×DX」(プレジデント社刊)の内容に沿い、起こり得る失敗要因、成功させるための進め方、変革を定着させるための心構えなどをテーマ別に講義しています。今回は「DX迷走の『5つの原因』/デジタル格差が迷走をうむ/人材育成がDXを成功させる」というテーマで、迷走させてしまう要因、暗礁に乗り上げるケースなどを具体的に紹介しました。
迷走させる要因として、DXを支援する立場である企業の問題を指摘します。例えばコンサルティング会社なら「世界的なネットワークを持っているのが強み」「欧米の最新事例に精通する」「資料をベースにした理想論を展開する」などの訴求ポイントが、企業のDXをかえって迷走させるといいます。「コンサルティング会社はもとより、システム会社、広告代理店、人材紹介会社といった取引先は、DX推進を支援する謳い文句のようなメリットを訴求する。しかし、こうした企業の多くが、『デジタル化』するための提案に終始している。DXにおいて、デジタル化は手段に過ぎない。変革をイメージしないままデジタル化の提案を聞き入れるようではDXは成功しない」と、鈴木は強調します。
 一方、DXを推進しても軌道に乗らないケースは少なくありません。こうした企業の「9割は取り組みが暗礁に乗り上げている」(鈴木)といいます。では具体的にどんな状況なのか。鈴木はいくつかのケースを例示します。
図1:DXの取り組みが暗礁に乗り上げる5つのケース

図1:DXの取り組みが暗礁に乗り上げる5つのケース

 1つは「経営者は掛け声ばかりで、全くすすまない」。競合他社がDXに取り組み出したりメディアでDXの必要性が叫ばれたりするようになり、経営者はDXに取り組みだすが、実際は「DXについて詳しくない」「DXについて知らないふりをできない」「他社に遅れるわけにはいかない」という状況だといいます。「主導する立場である経営者がDXを十分理解しないまま、安易に既存の部署にDX推進を任せてしまう。こうした状況は暗礁に乗り上げる最たる例だ」(鈴木)と強調します。
そのほか、「専任部門を設置しても、ノウハウ不足で停滞」もあります。「社内の優秀な人材が選抜されるケースが多い。しかしDXは既存事業を壊し、変革をもたらす取り組み。既存事業で優れた人材でもDXを成功させられるとは限らない。社内の反発を恐れ、思い切った施策に踏み切れないケースも少なくない」(鈴木)といいます。
また、「マーケ部門が盛り上がるが、全社的には何も変わらない」もあります。「顧客分析を実施するものの、具体的な施策に落とし込めないケースが多い。さらに過去のデータを分析するだけでは将来を予測しにくい。自社が保有するデータ以外に市場のさまざまなデータを含めたデータ分析を実施すべき」(鈴木)といいます。さらに、「システム部門に任せ、開発・ツール導入が増えるばかり」や「外部委託で変革するも長続きせず、全社定着に至らずに自然消滅」といった状況もよくあるケースとして問題提起します。
こうした状況に対し、「他社や他人に任せる体制から脱却すべきだ。その上で自ら手を動かし、行動に移すことが大切である。変革をもたらすにはこうした取り組みが必須である」(鈴木)と指摘します。DXを実践するには、自らが主体的になって行動することが「第一歩」であるといいます。

DXマガジンとDX実践塾の未来像を語る

 第二部は当初、ゲストを招いた講演を予定していたが、急遽内容を変更。「DXマガジン」や「DX実践塾」の思いや今後について、改めて紹介しました。「DX実践塾」はコミュニティマネージャーである佐竹が塾生に対して、活動内容を紹介。DX実践塾を通して塾生が「実践者」になってもらいたいという思いを伝えました。「DX実践塾は、単なる視聴型のセミナーにとどまらない。実践塾というコミュニティの中で参加者が意見を述べたり、課題をぶつけあったりして参加できるのが強み。実践塾の企画や内容を含め、参加者が主導的な立場で活動できるのがメリットである」と、DX実践塾の強みを訴求します。
さらに、「コミュニティマネージャーである私も一人の塾生として学ばせてもらっている。次のコミュニティマネージャーは塾生が担当し、いろいろな企画を提案してもらいたい」と、企画・運営に塾生が参加できる点もDX実践塾の特徴であると続けました。
図2:塾生の双方向による参加を促すDX実践塾

図2:塾生の双方向による参加を促すDX実践塾

 塾長の鈴木もDXマガジンやDX実践塾の役割を補足します。「従来のメディアやオンラインセミナーとは一線を画する。経験を積める『場』がDX実践塾であるDXマガジンである。DX実践塾で講演したり、DXマガジンに自社の取り組みを寄稿したりできる。自らの取り組みを塾生やDXマガジンの読者に向けて発信してもらいたい。『行動に移せる場』として実践塾やDXマガジンを活用してほしい」と、塾生に向けて自ら参加・体験してほしいと訴えました。
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